〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

すしや宣(ノブ)(東京・広尾)

写真:お店から

2022年8月18日、東京メトロ広尾駅から徒歩3分の場所に「すしや宣(ノブ)」がオープンしました。寿司と日本料理の修業を長年積んできた大将、皆川宣央さんは、老舗そば店での経験もある多彩な才能の持ち主。寿司や日本料理はもちろんのこと、〆に供されるそばも絶品と評判です。

席数は7席と一人一人のスペースがゆったりしている
席数は7席と一人一人のスペースがゆったりしている   写真:お店から

広尾散歩通りから一歩入った路地沿いのビルの3階に店があります。店内のデザインは高級旅館や有名割烹を手掛けた設計士が担当。堂々とした木のカウンターが印象的で、モダンな中に木の温もりが感じられます。

写真:お店から

店のコンセプトは、都心にいながら四季を感じて穏やかに過ごしてもらうこと。大将自ら厳選したその時期に一番おいしい食材を、職人技が光る逸品に仕立てていきます。

メニューは「すしと和食と宣のおもてなしコース」13,200円のみ。7~8品の料理と寿司がいただける内容で、日本料理の感動を味わってもらいたいという思いが込められたコースです。

ノドグロの炙り手巻き。海苔も艶、香り、口溶けが最高の相性のものを選んでいる
ノドグロの炙り手巻き。海苔も艶、香り、口溶けが最高の相性のものを選んでいる   写真:お店から

寿司のシャリには酸味がまろやかな赤酢を使用。少し硬めに炊いた米とネタとの一体感を大切にしているのだそう。本マグロの赤身の漬けには修業時代に学んだ黄金比のタレを使い、マグロの旨さを際立たせる時間で漬け込みます。脂のり抜群のノドグロは皮目を香ばしく焼いていきます。いずれの寿司も長年培ってきた経験に基づき、丁寧に仕事が施されたものばかりです。

「鰹のたたき 香味野菜を添えて」。紫の花を散らしたビジュアル
「鰹のたたき 香味野菜を添えて」。紫の花を散らしたビジュアル   写真:お店から

日本料理もおいしさだけでなく、見た目にもこだわった端正な料理が並びます。例えば、鮮やかな色合いが目でも楽しめる「鰹のたたき 香味野菜を添えて」。ほのかに温かい出来たてを食べてもらおうと、皮目は直前にパリッと焼きます。薬味の食感と優しい酸味のバランスが絶妙な逸品です。

「鮑蕎麦」。アワビのだしがそばと抜群の相性だ
「鮑蕎麦」。アワビのだしがそばと抜群の相性だ   写真:お店から

訪れた人が「これはおいしい!」とうなるのが手打ちそば。創業160年以上の老舗そば屋で料理長を務めた皆川さんが毎日手打ちしています。「鮑蕎麦」はアワビでだしを取ったという贅沢な一品。最後の〆までおいしく、口福な余韻に浸れます。

要望があれば、洋食の要素を取り入れたメニューも対応できるのだそう。大人がくつろげる空間で、心ゆくまで上質な寿司と日本料理を楽しんでみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

直前に仕上げた温かいわらび餅に自家製ジェラートを合わせている
直前に仕上げた温かいわらび餅に自家製ジェラートを合わせている   写真:お店から

『いまは立ち上げして間もないせいか色々試行錯誤しているという事でこれからにも期待できるお店です。
コースはおまかせで13000円台でこの辺りでは夜は最安値と言っても過言じゃなさそうです。
こだわりのつまみな握りもよいのですが、最後のお蕎麦とわらび餅が絶品でした。』(ryoga0117さん)

※価格は税込。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:小田中雅子