下井さんがおすすめする、濱茶膳でマイベストな料理3品
卵も地場産にこだわった「恵壽卵のプリン」は、栄養豊富な相模原のコトブキ園の恵壽卵を贅沢に使っている。スプーンですくうとしっかりとしたテクスチャーだが、口の中では滑らかにとけ、卵の濃厚な味が口の中で広がる。和三盆のカラメルはサラリとした優しい甘みでこのプリンとよく合い、良い脇役となっている。
下井さん
甘味の一つ、陶器に入ったプリンが絶品! 神奈川県相模原の恵壽卵を使用して、火入れが絶妙で懐かしい硬めプリンでありながら、とっても滑らか。和三盆の甘さも上品。
季節によって一番大きく変わるのはこの針庭。食材も旬の物を中心に使い、甘みのある菓子と塩味のある料理をバランスよく組み合わせ、変化を楽しめる味わいを演出しているところはさすがだ。
下井さん
落ち葉をイメージしたサツマイモチップは、目にも華やかなだけでなく、サツマイモが持つ甘みが生かされ、パリパリおいしい!
コースの最後となる抹茶は、季節の蒸し菓子として月見まんじゅうが出される。黄色い月をモチーフにした方は、サツマイモを主に栗や落花生、くるみ、アーモンドを練り込み、白いウサギをモチーフにした方は百合根でこしらえた白あんの中にドライフルーツを入れている。どちらも上品な優しい甘さで、最後の最後まで秋の味覚づくしとなっている。
下井さん
蓋をあけると湯気とともにあらわれる、一口サイズのおまんじゅう。ウサギモチーフでお月見気分で楽しめます。
「ホテルの日本料理というとハードルがとても高く感じますが、まずはアフタヌーンティーから楽しんで欲しいです」という下井さんの言葉どおり、日本料理にあまり馴染みがない人にもカジュアルに食べられると感じた。インスタグラムで映えたい方はもちろん、スイーツ好き男子にもおすすめしたいコースである。