密かな人気を集める野菜焼きは薬味で味わいをグレードアップ!
「焼き野菜ばかり食べて串はほんのちょっと、というお客さんもいるほど、実は野菜も人気なんです」と米村さん。マイタケはオリーブオイルと塩でシンプルに味付けし焼き上げた逸品。脇にはアンチョビとオリーブのペースト「タプナード」が添えられる。
山本さん
あえてノーブランドのマイタケを土佐備長炭の遠赤外線で熱を加えて旨みをぐっと引き出しています。焼き加減全てにおいて高いセンスを感じさせてもらえます。タプナードを少しのせて味わえば、程よい塩味が加わり、味がさらに締まります。
続いて出てきたのはボリューム感満点の「サツマイモ炭火焼き」。その時期に旬のサツマイモを一度茹でてじっくり冷まし、ほどよい歯応えを残したまま、再度焼き上げるという手の込みようだ。
山本さん
程よい歯応えと甘さが広がるサツマイモ。マスカルポーネチーズを加えたクリームがさらにまろやかな風味を引き立ててくれます。ボリューム満点なのでシェアして楽しむのもいいかも!
焼鳥屋なのに魚介も自慢!? その目利き確かな味わいに、思わず脱帽
こちらの強みは焼鳥だけではない。併設した姉妹店「御肴um」のメニューもオーダーできるのだ。同店の売りは新鮮な魚介。「漁師、市場、魚店と三つのルートから最も状態の良いものを仕入れてます」と米村さん。
山本さん
鮮度にこだわったお隣の「御肴um」の魚料理も外せません。特に生の本マグロにこだわった刺身はお見事です。この日は中トロ、赤身、シマアジ、タイ、ホタテを楽しみました。他にも和洋問わず魚料理が充実してますよ。
「実は酢にもこだわっていて、隠し味として4種類の酢を使いこなしてます」と米村さん。「いかにも焼鳥」という甘辛いタレではなく、軽さの中に旨みを感じる味わいは、そんな細かなこだわりから生まれているのだ。
最寄り駅からは徒歩8分。少し長いと感じるかもしれないが、ここでの食事を楽しんだ後の帰り道は、きっと軽やかな足取りで歩いて行けるはずだ。