カウンターで高瀬シェフとの会話も楽しめる
コースはこの後「海鮮とレタス入りチャーハン」「海老雲呑入り 香港細麺スープヌードル」「練り胡麻ダレの冷麺 鶏肉と野菜の黒酢和えのせ」のいずれかから一つを選び、最後にデザートとなる。
スペシャリテである海老雲吞入りの香港細麺スープヌードルも良いが、胡麻の風味が広がる冷麺も暑い夏にぴったりで、満足感あるコースとなっている。
日本食と広東料理を繋げるオリジナルのJXO醤や豆板醤
オーナーとして新たな地で高瀬シェフが試みるのは、シェフの真骨頂であるやさしく健康的な中華料理に加え、和の食材を活用した広東料理だ。
例えば、これまで「Cantonese『燕』KEN TAKASE」などで提供されてきたVXO醤は、野菜を使ったオリジナルXO醤として、各料理にアクセントを添えてきた。「日本橋たかせ」では、さらにこだわり、ほぼすべての素材を日本産で揃えたJapanese XO醤「JXO醬」を提供する。
辛いのが苦手だという高瀬シェフらしい辛味を抑えたXO醤で、貝柱の歯ごたえと凝縮された魚介のエキスをふんだんに感じる調味料となっている。
ゆくゆくは金華ハムに匹敵するハムを見つけ、こちらも国産で作っていきたいとのことで、これから先がさらに楽しみだ。
なお、豆板醤やJXO醤は、来店した客向けの販売も視野に入れているそうで、自宅で高瀬シェフのオリジナル調味料が味わえる日も遠くはないだろう。
※価格は税込、サービス料別。