カウンターで高瀬シェフとの会話も楽しめる

日本橋たかせ 内観
カウンターは8席。時に高瀬シェフ自らがサーブをして、料理の説明をしてくれることも。

コースはこの後「海鮮とレタス入りチャーハン」「海老雲呑入り 香港細麺スープヌードル」「練り胡麻ダレの冷麺 鶏肉と野菜の黒酢和えのせ」のいずれかから一つを選び、最後にデザートとなる。

スペシャリテである海老雲吞入りの香港細麺スープヌードルも良いが、胡麻の風味が広がる冷麺も暑い夏にぴったりで、満足感あるコースとなっている。

日本食と広東料理を繋げるオリジナルのJXO醤や豆板醤

日本橋たかせ 高瀬シェフ
高瀬シェフの人柄が表れるような、やさしい味わいの料理が並ぶ。

オーナーとして新たな地で高瀬シェフが試みるのは、シェフの真骨頂であるやさしく健康的な中華料理に加え、和の食材を活用した広東料理だ。

例えば、これまで「Cantonese『燕』KEN TAKASE」などで提供されてきたVXO醤は、野菜を使ったオリジナルXO醤として、各料理にアクセントを添えてきた。「日本橋たかせ」では、さらにこだわり、ほぼすべての素材を日本産で揃えたJapanese XO醤「JXO醬」を提供する。

辛いのが苦手だという高瀬シェフらしい辛味を抑えたXO醤で、貝柱の歯ごたえと凝縮された魚介のエキスをふんだんに感じる調味料となっている。

ゆくゆくは金華ハムに匹敵するハムを見つけ、こちらも国産で作っていきたいとのことで、これから先がさらに楽しみだ。

なお、豆板醤やJXO醤は、来店した客向けの販売も視野に入れているそうで、自宅で高瀬シェフのオリジナル調味料が味わえる日も遠くはないだろう。

日本橋たかせ 内観
香港発の人気テーブルウエアのブランド・ラブラミックスのお皿に、高瀬シェフ直筆イラストの刺繍がかわいらしい。
日本橋たかせ 内観
テーブル席は6席分。半個室としての利用も可能。

※価格は税込、サービス料別。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

取材・文:岡崎たかこ(UP SPICE)
撮影:松村宇洋(UP SPICE)