〈広島の新店〉
2021年10月に南区にオープンした「フレンチ惣菜&パイà plus(ア プリュス)」。色鮮やかに並ぶ8種の惣菜に、パイやキッシュ、スープ、スイーツまで幅広くそろえる。イートインもテイクアウトもできるので、店でも家でも気軽に本格フレンチを楽しめる。
豊富な種類から選べるお惣菜と惣菜系パイが人気
どこか懐かしさを感じる南区旭町の住宅街に佇む「フレンチ惣菜&パイà plus」。ホワイトとグレーを基調としたスタイリッシュな店内に置かれたショーケースには、色とりどりのフレンチ惣菜がずらりと並ぶ。その日の食材や気候に合わせた8種の日替わりの惣菜、パイ、キッシュやスープ、パンやスイーツまでそろい、オーナー自ら作る料理の数々は、毎日の食事に彩りを加え、心を豊かにしてくれる。
フレンチは柔軟で、もっと自由に楽しめる料理
「フレンチは特別な日にかしこまって食べるもの、そんなイメージを変えたいのです」と話すのは、オーナーシェフの重光圭祐さん。京都の老舗フレンチや広島の結婚式場で20年以上腕を磨いてきたベテランシェフだ。
フランスでも厨房に立つ経験をした重光さん。日本人が作る繊細なフレンチとは違い、本場のシェフたちは、食材の合わせ方や調理法なども大らかに捉えていると感じたそう。食事の楽しみ方など食文化の違いにも触れ、フレンチはもっと柔軟で自由な料理だと考えるようになった。
日本に戻った後も、もっと気楽に味わってもらうことができれば、フレンチの自由さや楽しさが伝えられるのではないかと考え、テイクアウトでもイートインでも利用でき、ランチからカフェ、ディナーまで提供する今のスタイルに辿り着いた。
店で使用する食材はシェフ自ら厳選。安芸高田産の野菜など、地元産の食材だけでなく、食品廃棄物削減への取り組みとして、市場には出回らないB級品なども仕入れている。シェフの技術で食材の持つポテンシャルを引き出し、1人前432円~という、リーズナブルな価格と味のクオリティを両立。フレンチの技法をベースに、使う食材を変えてみたりと、柔軟なセンスで生み出される品々は、どれも本格的な味わいだ。