定食王が今日も行く!
旬の明太子が食べ放題!「やまや」の明太子風味唐揚げ定食
明太子にも旬がある
今からの産卵期直前を狙え!
明太子にも旬がある。スケトウダラの産卵期こそが、お腹一杯につまった卵が一番栄養を蓄えて美味しいときなのだ。10月の下旬から11月12月、1月にかけて美味しい卵が獲れるシーズンなのだ。そんな話を聞けば、ホッカホッカの新米に赤い明太子がのった姿を想像し、それを腹一杯食べる妄想に垂涎してしまうこと間違いなしだ。
そんな夢を叶えてくれるのが博多、辛子明太子の老舗「やまや」が展開する「博多もつ鍋やまや」の昼定食だ。各テーブルに備えられた器には、形崩れして切り身になった明太子と高菜がどっさり! もちろんホッカホッカの白飯もおかわり自由なので、一杯目のご飯を山盛りの明太子だけで終わらせて、明太子もおかわりしてしまう客もいるほどの人気だ。
副菜も主菜もトップスター
明太子と唐揚げの豪華共演!
この店のすごいところは、最初はみんな明太子食べ放題をきっかけで訪れるが、その主菜のおいしさにも虜になりリピーター化することだ。生姜焼きブロガーのGingerさんが東京の美味い生姜焼きとして、某テレビ番組でも紹介していた、「じっくりたれ漬け豚しょうが焼き」。肉厚な豚と櫛切りの玉ねぎがボリューム感たっぷりでたまらない。博多の郷土料理がめ煮は、たっぷりお袋の味が味わえる。通常、ホッケや鯖などの焼き魚も本日のメニューとして登場する。
今回のもうひとつの主役はやまや特製「鶏の唐揚げ明太風味」だ。カリッサクッと竜田揚げのような衣を噛むと、ジューシーな鶏の肉汁がじゅわっと溢れ出す。明太子の主張はそれほどないが、ピリっと全体の味を引き締める名脇役だ。明太子の辛さは「先辛」だ。舌にのせた瞬間にピリリと辛さを感じるため、後味として残らない唐辛子のブレンドなのだ。そのためどんどんご飯が止まらなくなる。
正直、主役が来る前に明太子だけでご飯一杯は完杯。次に唐揚げ5ピースと高菜で白飯3杯くらいはいけてしまうのだ。ぜひ、腹を空かせて挑むことをオススメする。
歴史や手土産など博多に行きたくなる
明太子のワンダーランド!
当たり前のことなのだが、あくまでこの店の主役は副菜の明太子だ。美しい九谷焼の器や、韓国から九州へ伝来された明太子の歴史や、その安全性についてなど、明太子を愛してもらおうという気持ちがお店の端々に詰まっている。
ランチでたらふく食べるもよし、自宅で食べる用にレジ横で購入するもよし、明太子をとことん楽しむことができる明太子のワンダーランドのようだ。多くの店舗でランチは平日限定だが、週末ランチ営業をしているお店もあるので、会社の近くにない場合は、ぜひお腹をすかせて週末の遅めランチで、旬の明太子を存分に味わってほしい。