特ロース寿き焼き
創業当時から縁起を担ぐために表記したと思われる「寿(す)き焼き」は、国産牛と広島産を中心とした野菜をたっぷり味わえる逸品だ。
「特ロース寿き焼き」には牛ロース肉と牛モモ肉が含まれているが、これは「濃厚な味わいのロース肉にさっぱりとした味わいのモモ肉を混ぜ合わせた方がおいしくなる」という先代の持論によるものだという。食材が運ばれてくると、スタッフが手際よく仕上げてくれるので、目の前で完成するまでを眺められるライブ感も楽しみたい。
「特ロース寿き焼き」は、熱した鉄鍋に牛脂を塗り広げて牛ロース肉と牛モモ肉を軽く焼き、白滝を投入して手早く水分を飛ばす。豆腐とタマネギ、青ネギを加えて割り下を全体にかけると甘い香りが立ち始め、食欲が一気にかきたてられること必至だ。
牛肉に火が通ったら食べ頃なので、溶き卵にくぐらせていただこう。牛ロース肉だけを味わいたいならば「特上ロース寿き焼き」3,250円も選ぶことができ、他にも「とり寿き焼き」1,500円、「豚寿き焼き」1,500円などラインアップは多彩に広がる。
肉も割り下も購入可能! 家庭でもお店の味を楽しんで
昔からの常連客も多く足を運ぶ、国産牛を中心とした品揃えの精肉コーナーでは、すき焼きの味を決めるオリジナルの割り下も購入できる。肉と一緒に買って家庭で気軽にすき焼きを楽しむのもいい。
「これからも長くお客様に愛されるように、受け継いだ味を守っていきたいですね」という晃平さんの言葉には、老舗の味を守り続ける覚悟がにじんでいた。