1日100食限定の「のり弁」は、早い日は30分で完売!
大型商業施設や飲食店が集まる繁華街・八丁堀エリア。その一角に2021年8月にオープンした「くろべん」は、1日100食限定でのり弁を販売し、開店からわずか30分ほどで完売することも多い、行列ができる店だ。東京で創業し、主に飲食店などへの業務用海苔の卸販売を手がけてきた「黒田海苔店」の直営店でもある。
「海苔は、うま味成分であるイノシン酸やグルタミン酸、グアニル酸を同時に併せ持つ奇跡の食材です。もっと多くの人に海苔の良さやおいしさをお伝えしたいと思っています」
そう話すのは、立ち上げ時から店を支えてきたスタッフの一人である半澤志都さん。のり弁の主役となる海苔は、旨味と豊かな香りが楽しめる青海苔入りの特上海苔を使用。甘味が濃く口溶けが良い最高級の海苔で、高級割烹料理店や寿司屋でも多用されている逸品だ。
最後はお茶漬け風で召し上がれ。二度おいしい昼の看板のり弁
ランチのり弁
まず紹介するのは、毎日あっという間に売り切れる平日20食限定の「ランチのり弁」。魚、肉、野菜の約8種類のおかずがバランスよく入った弁当。少しずつ色々な味が楽しめるため、特に女性から人気を集めているそう。塩麹でしっとりジューシーに仕上げた焼き鮭や赤鶏の唐揚げ、のり弁の定番ちくわ天など、丁寧に作られたおかずは価格以上の満足度だ。
鮭とご飯、漬物を少しずつ残したら、最後に茶出汁をかけてお茶漬け風に楽しめるのもランチのり弁ならでは。ご飯と海苔の間には、お茶漬けにした時により合うよう昆布茶もかけられている。ほうじ茶で出汁を取った茶出汁は、ほうじ茶の香ばしさと鰹の旨味がたっぷり。ほっと心が和む優しい味わいに癒やされる。
弁当に使用するのは厳選された食材たち。兵庫産の青海苔入り特上海苔をはじめ、有機農法で育てられた高野町産コシヒカリ、宮崎牛や宮崎赤鶏など、県内産や県外各地の選び抜いた素材を用いている。鹿児島産の鰹節や天草産の鯖節で丁寧に出汁を取り、3種類を独自に合わせた熟成醤油を使うなど調味料にもこだわりが光る。