麹で栄養とうま味もアップした、ボリューム満点の品々
のり弁 鱈西京味噌焼
店一押しのメニューが「のり弁 鱈西京味噌焼」。メインのおかずとなる鱈は、塩麹に1日漬けた後、さらに西京味噌に3日漬け込んで焼き上げる。遠火でじっくりと時間をかけて焼くことで、身はふっくらと柔らかく、口の中でほろりと崩れるような食感を生み出している。
おかずの調理に麹を多用しているのも特筆すべきポイントの一つ。魚、肉それぞれに合わせた自家製の「醤(ひしお)」「塩麹」「醤油麹」「甘酒」で味付けをすることで、素材の旨みを引き出している。
のり弁 鮭塩こうじ焼
人気のメニューのひとつ「のり弁 鮭塩こうじ焼」は、塩麹に鮭を1日漬け込み、下味を付けた後、遠火で焼き上げている。塩の代わりに塩麹を使うことで、酵素の働きでより旨味を引き出せるそう。パリッと焼けた皮の香ばしさと塩麴で味付けしたコクが際立つ味わいに、ご飯がどんどん進む。
のり弁の土台となるご飯の部分は、海苔と米で層になっているのが特徴。まず容器に出汁醤油を塗り、ご飯、鰹節、刻み海苔、出汁醤油を重ね、さらにご飯、鰹節、最後に青海苔入りの焼き海苔をのせてたまり醤油を塗っている。
一見普通のご飯のように見えるが、実は、海苔の味わいを最大限に楽しむための工夫が施されているのだ。海苔の豊かな香り、しっかりと味の染みたご飯が、口いっぱいに広がるのがたまらない。
老舗海苔店が本気で取り組んだのり弁は予約必須、海苔単品も購入可能
「黒田海苔店」の直営店として、店頭には弁当にも使用している海苔も並ぶ。味はもちろん、食感や香り、つやなどを吟味し、納得の行くものだけを商品として販売しているため、市販で売っているものとの違いに驚くはず。動物性素材不使用のヴィーガン味付け海苔もある。
今回紹介した3種類以外にも「のり弁 鶏照り焼」(780円)、「のり弁 鯖うす塩焼」(840円)、「鯛めしのり弁」(780円)、毎日6種類ののり弁当を提供している。
また、売り切れ次第終了となるので、必ず購入したい時は予約がおすすめ。予約は店舗のLINEからの場合は前日まで、電話の場合は当日の10時まで注文が可能だ。どこか懐かしくどこか新しい多彩な“のり弁”から、お気に入りの一品を探して欲しい。