【食べぺディア】焼き菓子『フィナンシェ』にスイーツ好きが熱視線

当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。

各地に「フィナンシェ」専門店が増えてきた!

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「フィナンシェ・エシレ」(「エシレ・メゾン デュ ブール」より)   出典:phili204さん

焼き菓子の定番品「フィナンシェ」の人気が今、スイーツ好きの間で高まっている。全国のスイーツショップから趣向を凝らした品が続々と登場し、注目度を上げているようだ。

そもそもフィナンシェとは、17世紀頃に広まったとされるフランス発祥のお菓子。主な材料として薄力粉、卵白、砂糖、アーモンドパウダー、焦がしバターを使用する。アーモンドと焦がしバターの風味が特徴で、表面はカリッと、中はしっとりとした食感だ。フランス語でfinancierとは「お金持ち」「金融家」を意味し、側面が台形なのは金の延べ棒をイメージしているから、という縁起の良いスイーツでもある。

「フィナンシェ」(「ノワ・ドゥ・ブール」より)
「フィナンシェ」(「ノワ・ドゥ・ブール」より)   写真:お店から

そんなフィナンシェが人気のブランドは「アンリ・シャルパンティエ」や「ノワ・ドゥ・ブール」などが以前から存在していたが、ここ数年の注目度の高まりはフィナンシェをメイン商品にしたスイーツショップや専門店の増加にあるようだ。

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「ちひろフィナンシェ(高級ラムレーズン)」※期間限定品(「ちひろ菓子店」より)   出典:ひろっし(会長)さん

2018年から、東京や大阪、静岡などでフィナンシェ専門店が徐々に増加。東京「バターマスター Living room」や大阪「ちひろ菓子店」など、厳選した素材やこだわりの製法をアピールしたものが各地で評判に。

さらに、コンビニ各店から本格フィナンシェの発売や、セレクトショップ「DEAN & DELUCA」からパティシエユニットとのコラボ商品の発売もあり、フィナンシェはますます注目を浴びていきそうだ。

各ブランド自慢の個性豊かなフィナンシェの数々を、今から食べ比べてみてはいかが?

まず食べに行きたい! 看板メニューが「フィナンシェ」のスイーツショップ

今回は、フィナンシェを看板商品とするスイーツショップの中から、販売エリアの広いブランドをピックアップしてご紹介。

愛され続けて40年以上! フィナンシェの代表格「アンリ・シャルパンティエ」

まりるパパ
「フィナンシェ」   出典:まりるパパさん

兵庫・芦屋でスイーツも食べられる喫茶店(サロン・ド・テ)として、1969年に創業した「HENRI CHARPENTIER(アンリ・シャルパンティエ)」。全国のデパートやショッピングモールへスイーツショップの出店を拡げ、今なお愛され続けているブランドだ。

1975年から40年以上販売し続けている「フィナンシェ」は、北海道の根室・釧路地域の生乳から作る発酵バターと、カリフォルニア産の甘みが凝縮した2種のアーモンドを使用した逸品。

アーモンドは生地に混ぜ込む直前に挽いているので、豊かな香りを楽しめる。

ふわりと香る発酵バターがたまらない「エシレ・メゾン デュ ブール」&「エシレ・パティスリー オ ブール」

 マダム・チェチーリア
写真左・中「フィナンシェ・エシレ」、右「マドレーヌ・エシレ」   出典: マダム・チェチーリアさん

フランス産A.O.P.認定発酵バターのブランド「エシレ」が展開する、エシレ製品専門店「エシレ・メゾン デュ ブール」とお菓子専門店「エシレ・パティスリー オ ブール」。

「エシレ バター」をふんだんに使った焼きたてのお菓子を求める客でいつも賑わう両店舗の定番品といえばサブレだが、フィナンシェも大人気スイーツのひとつだ。

エシレの焼き菓子は、粉の旨味を引き出すためにしっかりと焼き色を入れていることが特徴。「フィナンシェ・エシレ」にはエシレ バターと精選されたアーモンドを使用しており、深々とした余韻の残る味わいを作り出している。

※フィナンシェ・エシレの取り扱いは、エシレ・メゾン デュ ブール(丸の内)、エシレ・パティスリー オ ブール(渋谷・池袋・横浜・名古屋)にて。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※記事公開日(2022年3月11日)時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名等を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

文:平石紗代、食べログマガジン編集部