驚きのおいしさ! 町中華の「オムライス」
中華料理で“ご飯+卵”となれば、天津飯を思い浮かべる人がほとんどだろうが、この店ではそれが「オムライス」であり、しかも人気商品になっている。
気になる卵の下はメニューにある「炒飯」(420円)がベースで、仕上げにケチャップを少々加えたもの。ひと口食べてみれば、ネギやかまぼこ(さらに卵も!)などを具とし、強火で一気に焼き付けられた、まごうことなきチャーハンだ。また、卵の両面を焼く天津飯とは異なり、片面だけを強火で一気に火入れするので、表面は半熟になっている。
森下右子さん
食べる前は、近所の中華でたまに食べる「天津炒飯」のあんかけがない感じかな? と思いきや、トロトロの半熟卵とその上にたっぷりかけられたケチャップ、香ばしさがあるチャーハン(うっすらケチャップ味)が三位一体となり、天津飯とは全く異なる驚きのおいしさでした
基本はハーフサイズ。一人でもいろいろ注文できるのが良い
焼き立てをそのままパクッと食べてビールを流し込みたくなるくらい、しっかり味がついている「肉汁焼き餃子」は、毎日お店で一つずつ手包みしている自慢のメニュー。
森下右子さん
少し甘めの刺身醤油をベースにした特製ダレに、自家製の麻辣が香るラー油を加えるのもおすすめです
ボイルした豚の子袋をパンチのあるタレで和えた「無限コブクロ」は、名古屋市民に馴染みのあるメニュー。お酒のアテに少しずつつまむにぴったりのひと皿で、注文率も高い。
森下右子さん
“無限”のメニュー名に納得できる、夢中で食べてしまうおいしさ。最後、お皿に残っているタレの染みたネギでも一杯飲めそうです
新鮮な鶏レバーを、醤油やザラメ、にんにくなどを合わせたタレで炒めた「純レバ」は、たっぷり添えられたネギもいいアクセントに。つまみはもちろん、白飯との相性も文句なしなので、シメを「レバ丼」(600円)にするお客さんもいるほど。
森下右子さん
「純レバ」はもともと好きでしたが、名古屋で食べられるお店がほぼなかったので、ここで出会えたときは感動しました
刺身醤油をベースにした特製ダレで食べる「肉汁焼き餃子」や、魚粉や山椒などを使って作る自家製ラー油の辛さや風味が楽しめる「無限コブクロ」など、お酒を進ませる料理は外せないところ。さらに、東京のごく一部の地域で親しまれている「純レバ」が食べられるのもこのお店ならでは。
もちろん、これら以外にも王道の中華メニューが豊富に揃っているので、気になるものがあればぜひ味わってみて。
森下右子さん
全国的に見るとカレーやカツ丼などを出しているお店もあり、意外となんでもアリの町中華メニューですが、オムライスにはびっくりしました。他のメニューはハーフサイズで価格も手頃なので、一人でフラリと立ち寄っても何品か注文できるのがうれしいですね。数人であれば、+300円の“倍盛り”がオススメです。
※価格はすべて税込です