【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#40】「大衆中遊華食堂 八戒」

カレーのジャンルも様々なものがあります。昨今盛り上がっているスパイスカレーに対しては、その名前について異を唱える方も少なからずいますが、個人的にはスパイスカレーによってカレーの自由度が上がったとも感じています。

そんなスパイスカレーの聖地と言えば大阪。その大阪において中華料理店でありながらカレーが評判となり、大阪を代表する人気店となった「大衆中遊華食堂 八戒」が、河内永和駅の近くに移転しました。

以前の店舗より圧倒的に駅に近くなり、お店も綺麗に、そして広くなりました。既に大人気のお店は満席状態。その後もひっきりなしにお客さんが訪れ、入れない方もいるくらいだったので、夜は予約した方が良いでしょう。

こちらの魅力は、カレーはもちろんなのですが、中華料理自体がとてもおいしいということ。メニューも多種多様で何を頼めば良いのか迷ってしまうほどなのですが、やはりここはスパイスを使った創作中華料理にしましょう。

「ふわっふわ卵のSpiceチキン南蛮風」

「ふわっふわ卵のSpiceチキン南蛮風」1,300円は、天津飯のアタマのような中華オムレツの上に鶏の唐揚げ、それに甘酸っぱさにスパイス感を加えたタレがかかり、さらにタルタルソースまでかかっているという豪華な一品。味は強いのですがしょっぱすぎず、お酒も進むおいしさ。

「ドラゴンハイボール」

お酒を飲むなら「ドラゴンハイボール」500円がおすすめ。紹興酒の炭酸割です。これがこちらの料理にはとにかく合うのです。

中華もカレーも絶品なのですが、ここで忘れてはいけないのがジンギスカン。実はマスターの奥様が北海道出身で、だからこそ質の良い羊肉が手に入り、それを使ったジンギスカンですから専門店レベル、否、専門店の中でもおいしいお店のレベルのジンギスカンが食べられるのです。

「チャックロール、マトン、ショルダーの三種盛」

「チャックロール、マトン、ショルダーの三種盛」2,850円(※2人前以上でのオーダー)は、羊肉の悪い部分のクセを感じさせず、良い部分のうま味がしっかりと残ったもの。厚切りで食べ応えもあり、スパイス塩で食べてもタレで食べてもおいしい。

そしてこのスパイス塩もタレも、中華料理店ならではの良さと、スパイス料理店でもあるからこその良さがあり、ここじゃないと食べることができないジンギスカンなのです。

既に中華とジンギスカンでお腹いっぱいになったところですが、カレーも忘れてはいけません。最早看板メニューとなった「osamu式スパイスカリィ」。

麻婆豆腐を見事にスパイスカレーに仕立てた四川麻婆豆腐カリィ、ジンギスカンでもその品質の良さを感じるラムを使ったドライタイプのラムクミン炒めカリィ、そして月替わりの今月のカリィ。この日は東大阪ホルモンカリィでした。せっかくですので全部のせの「3種盛り」1,750円でいっちゃいましょう!

「3種盛り」

麻婆豆腐カリィの安心感。ラムの存在感。そしてホルモンがトロトロでプルプルの食感。中華カレーは最早カレーのジャンルのひとつに入ったと言っても過言ではない程に全国各地で見られるようになりましたが、その中でもトップクラスのおいしさです。

そもそも大阪において中華カレーの先頭を行くお店であることは間違いなく、つまりは全国の中華カレーの先達と言って差し支えないお店なのです。

「カレー炒飯」

スパイスカリィのみならず「カレー炒飯」900円や「スパイス皿うどん」1,200円などもあり、こちらも素晴らしいのですがすべて書いていてはこの記事が終わりませんから、是非食べに行ってご自分の舌で感じてください。

「スパイス皿うどん」

店主のオサムさんは心も身体も大きい素敵な方。周りにいる人を笑顔にさせるような人柄で、それが料理にも表れています。店内にいたお客さんも店員さんも、全員が笑顔でしたから。中華で満足、ジンギスカンで満足、カレーで満足。一度行くだけで三つの名店に行ったような満足感を得られる、素晴らしいお店です。

大阪のみならず東京などでイベント出店することもありますが、やはりお店で食べてこそ。満足感がまるで違います。是非とも思いっきりお腹を空かせて行ってください。

※価格はすべて税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※本記事は取材日(2021年11月30日)時点の情報をもとに作成しています。

文・写真:カレーおじさん\(^o^)/