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Everyday Curry!カレーラバーの男女がガチンコで語り合う!
いまうまいものを食べるなら、このお店。食べログが各ジャンルの中でオススメの100店をまとめた「百名店」。今回のテーマは「カレー」。毎日カレーを食べるという、カレーをこよなく愛するお2人に「カレー」について、インドカレーの老舗有名店「アジャンタ 麹町」で語っていただきました。
座談会メンバーの紹介
カレーおじさん\(^o^)/(左)
2006年から毎日カレーを食べ続けているカレーヲタク。今までに世界各地3,500以上の店舗で様々なカレーを食べ歩いてきた。ここ5年間の年間平均カレー食数は約900で、生涯通算カレー食数は優に10,000を超える。NHK Eテレ「オイコノミア」やTBS「櫻井・有吉THE夜会」など、メディア出演の他、小学館「しごとなでしこ」やイープラス「SPICE」などでカレー記事を連載中。カレーおじさん\(^o^)/の食べログレビューリンクは、こちら。
さと2さん(右)
弱冠23歳で、約800店舗(日本/インド)のカレーを食べ歩く生粋のカレー女子。管理栄養士の資格を持っているため、不定期で間借りカレー屋も行っている。本職はエンジニアという意外な一面も。Instagramアカウントで日々食べ歩いたカレーを発信中。
カレー百名店のお店は何軒くらい行かれていますか?
カレーおじさん(以下:カ):百名店をチェックすると既に行っているところが多かったですね。一日三食以上カレーなので(笑)。毎日何軒かのカレー屋さんをはしごして、今年はこのお店で741店目、去年も1,100店を越してました。
さと2さん(以下・さ):私も、カレー百名店は、ほとんどコンプリートしてましたね。一週間の中で10食以上はカレーで、これまでのトータル数は海外も入れると800店舗くらい回っています。カレー百名店は日本全国の個性豊かなお店がまとまっているので、カレー好きには必見です。
百名店の中でお気に入りのお店は?
出典:ぴーたんたんさん
カ:一番好きなカレー屋さんと言っても過言ではない、荻窪の「トマト」。昔からここを超えるお店がないんですよね。
さ:行列必至の超有名店ですよね。好きな理由は何ですか?
カ:何と言ってもトータルバランスが素晴らしい。36種類ものスパイスを使っているのに味がまとまっている。命がけで手間暇をかけて作っているのが伝わってきて、このカレーがたった2,300円で食べられるなんて奇跡だと思うんですよね。
出典:moto984さん
カ:奥様の接客もテキパキとしていて温かくて。1万円払ってでも行く価値のあるお店だと思います。
さ:私のお気に入りのお店は、選ぶのがとても難しいのですが、今の“気分”は福岡の「Spice&Dining KALA」ですかね。
出典:辣油は飲み物さん
さ:一口食べた時、沁みました。ちょっと薄味で素材の旨味が存分に生かされているんですよね。あとはロックで排他的な雰囲気も好きです(笑)。
出典:ropefishさん
さ:ご主人のキャラが濃くてめちゃくちゃワイルドなんですよね。「俺はタバコ吸ってくるから、キッチン好きなもの取っていきな!」と言って急にいなくなったり(笑)。でもその自由な感じがたまらなく好きです。
真のカレーマニアは“気分”で好きなカレーが変わる!?
さ:先ほど今の“気分”と言ったのは、一般の方も普段その日の気分に合わせて「和食、イタリアン、フレンチ……」といった感じで食べたいものを選ぶと思うんですね。私の場合、それを全部カレーの中から選ぶって感じですかね(笑)。
カ:それ僕も全く同じですね(笑)。最近の気分は大久保の「SPICY CURRY 魯珈」。
出典:辣油は飲み物さん
カ:週替わりの限定カレーがどれも美味しくて最高です。最近のヒットは「山椒香る! 豆腐と豚挽肉のキーマカレー」。麻婆カレー好きな僕としても今まで食べた中でも1位の美味しさでした。
今、熱いのは“ボーダレス系”カレー!
カ:百名店のリストをパッと見た感じ、ジャンルの傾向としてはインドカレーのお店が多い印象でしたね。
さ:確かに。カレーの中で好きなジャンルはありますか?
カ:強いて言うと南インドカレーですが、ジャンル分けができない=そこのお店でしか食べられないカレーが一番好きです。さっきの「SPICY CURRY 魯珈」がまさしくそうで、店主の試行錯誤によって常に進化しているカレーは本当に尊いと思うんです。
さ:激しく同意ですね。何にも分類できない「ボーダレス系カレー」と言いますか(笑)。週替わりや曜日限定のカレーはどのお店も気合が入っていて美味しいですよね。
百名店から見るカレーのホットスポットはここだ!
出典:お店から
カ:やはり400店以上のカレー屋が集結する「神田」でしょうか。その中でも「スパイス ボックス」のミールスはピカイチ。ジャンル的には南インド料理ですが、日本人シェフが作っていらっしゃって、日本人ならではの良さが出ている南インドカレーです。
出典:とうがらしちゃんさん
カ:あとは「カレーノトリコ」も神田ですね。名店「エチオピア」で修行されたマスターによる、エチオピアの良さを残しながら独自に進化させた個性的サラサラスパイシーカレー。一番のおすすめは、期間限定の「鯖味噌あいがけ」。鯖味噌の味が僕好みのドンピシャの味なんですよね。
さ:今日のお店「アジャンタ 麹町」がある、神保町周辺も美味しいお店がいっぱいありますよね。
カ:そうですね。ちょうどここに来る前に近くの「ソレイユ」に寄ってきたばかりです。朝ごはんはカレーパンだったので、朝からカレーのオンパレードです(笑)。
出典:ハナコタの父さん
さ:さすがです! 私は「ソレイユ」のキーマカレーが好きです。それにしても、朝ごはんまでカレーパンって徹底されてますね。あ、でも……。すみません、私は、カレーパンのロマンをまだ分かってないかもしれないです。
カレーを美味しく食べるコツ
さ:カレーの添え(ライス・ナンなど)のこだわりはありますか?
カ:僕は、カレーを突き詰めて行くと、結局はご飯にたどり着く気がするんですよね。カレーは基本は汁物なのでご飯との相性が一番合う。
さ:分かります! 実は私もお米ばっかりでナンはほとんど食べないかもしれません。「いいな」と思うお店は、日本米とバスマティライスをブレンドしたり、おコメの品種をこだわっていたり、工夫がみられるお店が好きです。カレーに対して真摯に向き合う姿勢や努力が感じられるので。
出典:*あんこ*さん
さ:練馬の「ケララバワン」のお米は、粘り気がなくてパラパラで本当に美味しいです。
カ:お米のこだわりは大事ですよね。でもさらに突き詰めて行くと、添えは最終的にはいらない派かも(笑)。
さ:究極はそこですよね。添えのお米やナンを食べるくらいなら、他のカレーを食べたいっていう欲が出てきます(笑)。
今回は、カレー百名店リストを元にお2人の“カレーアディクト”の一端が見えるお話を伺いました。次回は、よりディープなカレーの世界へみなさんをお連れします! 乞うご期待!
<撮影協力店>
出典:とうがらしちゃんさん