スリランカ人コックが腕を振るう人気メニューは?

スリランカカリーの評判が高過ぎて、常連でもスリランカカリー以外のメニューを食べたことがないという人は多いのだとか。そこで、前田さんにおすすめのメニューを教えてもらいました。

ボリュームたっぷりの「桃ぶたカリー」1,180円

まずは「桃ぶたカリー」1,180円。福岡県のフルーツ王国・うきは市で栽培された桃やブドウ、柿などのフルーツを出荷前の40〜60日間与えた「桃ぶた」を使ったとてもスパイシーなカレー。ゴロリと入った肉は、程よい弾力で食べ応え抜群! 単品で食べても良いのですが、かなりの辛さなのでスリランカカリーにプラスしてオーダーし、混ぜながら食べるのがおすすめです。

サイドメニューでおすすめの「チリチキン」880円。控えめな辛さで幅広い層から支持を集める

カリー以外なら「チリチキン」880円はいかがでしょう。辛味スパイスに漬け込んだチキンを素揚げし、さらに薬味やチリパウダーを絡めた人気メニュー。肉の旨みにじわじわと舌に広がるスパイスの辛味は、ビールとの相性も抜群です。

「ラサ・ボジュン」1,490円は「少しずつ混ぜながら味わう、スリランカスタイルに一番近いカレー」と前田さん

ディナータイムでの利用なら、夜限定メニュー「ラサ・ボジュン」1,490円はぜひオーダーを。ラサ・ボジュンとは、スリランカ語で「おいしいご馳走」という意味。チキン、ポテト、豆、野菜のカリー、野菜で作るスリランカのふりかけ・サンボールが、サフランライスを囲み、実に賑やかな一皿です。一種類ずつ味わっても良し、混ぜて味の変化を楽しむのも良し……。辛さ、甘さ、酸味、香り、食感と実にさまざまな楽しみ方ができる贅沢メニューです。
カレーをはじめとした料理はもちろんおいしいのですが、実は紅茶も隠れた人気なのだとか。世界三大紅茶の一つ、ウバ紅茶を採用。カップから広がる紅茶葉の豊かな香り、口に含めばしっかりとした風味に感動します。

クセがあるけど食べたらハマる! スリランカカリーをおうち時間でも

カリーのレシピやスリランカの旅の記録を掲載した書籍も販売

同店では、オリジナルのカリーパウダーやチルドカリーのネット通販も行っています。またスリランカ人シェフのレシピをまとめた書籍を販売。コロナ禍の今、自宅でもお店の味を気軽に味わうことができます。
「クセがある料理だけれど、食べたらハマる。はじめは辛くて食べられないと思うのに、いつの間にか求めてしまう」と笑う前田さん。福岡から離れた客が、お店の味を求めてネット通販を利用されることも多いそう。

「お店では数人のスリランカ人コックが、調理を担当していて、日によってカレーを作るコックが変わるんです。味もそれぞれ微妙に違う。作る人それぞれの個性が出るんです。いつも同じ味より、そっちの方がパンチがあっていいでしょ」とにっこり。

南アジアの風を福岡に運び、多くのファンを生み出したツナパハ。地元に根付き、今や福岡人に欠かせないローカル飯に! 食べるとなぜか虜になってしまうスリランカのお母さんの味を、福岡で体験してみませんか。

※価格はすべて税込

※本記事は取材日(2021年8月23日)時点の情報をもとに作成しています。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

文:戸田千文、食べログマガジン編集部 撮影:濱田陽守