〈福岡のソウルフード〉

安くてウマい! 福岡のソウルフードを、地元グルメライターとともに紹介していくこの連載。第1回は、福岡県民が愛する“ごまさば”のおいしい店、柳橋連合市場内にある「柳橋食堂」をご紹介します。

教えてくれた人

森 絵里花
福岡生まれ博多湾育ち。地元タウン誌やグルメ情報誌、料理専門誌、WEBマガジンなどを中心に活動。ランチ、カフェ、星付き店から路地裏の酒場まで、オールマイティに楽しむ呑み食い道楽 兼 グルメライター。

地元民、出張客もトリコにする「ごまさば」

玄界灘をはじめとした豊かな漁場に囲まれ、九州各地からも新鮮な魚介が集まる福岡。そんな海の幸の宝庫で、福岡県民が愛してやまない魚料理がこれ! 新鮮なサバの刺身に特製のタレを絡めてゴマやワサビ、海苔とともに味わう郷土料理「ごまさば」です。

写真提供:写真AC

サバは鮮度が落ちやすく、関東や東北地方などではほとんど生食の文化がないため「福岡に来たら絶対食べたいグルメの一つ」と挙げる県外客も多いはず。福岡の居酒屋の定番メニューにもなっており、お店によってサバの切り方、タレの味わい、食べ方が少しずつ違うのも面白いところ。今回はこの「ごまさば」を、気軽な丼で楽しめる食堂をご紹介します。

博多の台所「柳橋連合市場」内にある穴場

昭和初期から続く、歴史ある市場

やってきたのは天神、博多からバスで10分ほどの場所にある「柳橋連合市場」。市場内には、鮮魚店・青果店・精肉店・明太子専門店・漬物店など39の小売店が軒を連ねています。寿司店や和食店、フレンチ店など客の7、8割は料理人という、まさにプロ御用達の“博多の台所”。お目当ての「柳橋食堂」は、市場メイン通りの中程にあります。

「柳橋食堂」と書かれた、赤い提灯を目印に

写真を見て「え? 鮮魚店? 食堂なんて見当たらないけど……」と思った皆さま、ご安心ください。「柳橋食堂」は、この「吉田鮮魚店」の中にあります。
「柳橋食堂」は、1962年創業の老舗「吉田鮮魚店」が営む店。「市場に並ぶ新鮮な魚をその場で食べたい」というお客さんの声に応え、2000年に誕生した食堂です。

刺身の盛り合わせや寿司も販売

鮮魚、魚介類を販売する魚屋としての「吉田鮮魚店」は市場内にもう1軒あり、こちら(柳橋食堂)では魚の総菜や海鮮丼などを販売。注文した料理を、2階席で味わえるようになっています。
入口にあるショーケースには、刺身の盛り合わせや巻き寿司、握り寿司、天然タイのあら炊きなどの一品がズラリ。早速目移りしてしまいますが、これはテイクアウト用のメニューです(購入してイートインもOK)。

鮮魚店直営! 安くてウマい鮮魚料理がずらり

海鮮丼から寿司定食、天ぷら定食、お得なセットまで勢ぞろい

今回は店内で味わえる定食メニュー「ごまさば丼」を注文! まずは1階の壁一面に貼り出されたメニューをチェック。ミニ海鮮丼は550円、定食は800円からと手ごろで、ウニやイクラもたっぷりと入る贅沢な「デラックス海鮮丼」2,100円も人気です。

感染症対策もバッチリの2階席

1階でそのまま注文し、お会計を済ませて2階へ。着席して待っていると、できあがった料理が運ばれてくるシステムです。

調理を担当している石塚さん(左)と、片山さん(右)。撮影のためにマスクをずらしてくれました!

「いらっしゃいませ!」と温かく迎えてくれたのは、毎朝鮮魚をさばき、調理を担当している石塚さんと、片山さん。
「うちの魚料理は、なんといっても鮮度が命! その日仕入れたものをさばき、できたてを提供しています」とにっこり。