やみつきになる“ぷるん”とした食感の豚足

一方、自然派ワインはボトルの他に、「Todays赤ワイングラス」800円として気軽にグラスでも飲める。こちらは特に、「豚足煮込」770円と相性がよい。豚足は箸で簡単にほぐれるやわらかさで、口の中でぷるんと震える食感が、実に心地よい。醤油をベースに花椒などの各種スパイスを加えて4~5時間煮込んで仕上げており、臭みもない。豚足が苦手な人も一度食べてみると、豚足のイメージが変わるかもしれない。

「豚足煮込」770円と「Todays赤ワイングラス」800円。

タピオカ粉100%の衣が“サクサク”クセになる

台湾料理で鶏の唐揚げといえば、「大鶏排(ダージーパイ)」が有名だが、実はこれ、夜市の名物で、どこででも気軽に食べられるメニューではないという。そこで同店では、台湾でより日常的に身近に食べられている「鹽酥雞/台湾クリスピー唐揚げ」660円を提供。なかなか読めない難しい商品名だが、「鹽酥雞」と書いて「イエンスージー」と読む。

衣はタピオカ粉100%でサクサク香ばしく、面白いくらいクセになる食感だ。鶏モモ肉は下味をつけて揚げ、塩、五香粉、白胡椒をプラス 。エリンギとバジルも一緒に揚げ、袋に入れて皿に盛る。袋を開けるや否や、香辛料やバジルの香りがふんわり漂い、 唐揚げのおいしさをより引き立てている。日本のものとはまた違った、台湾ならではの独自の唐揚げを堪能しよう。

「鹽酥雞/台湾クリスピー唐揚げ」660円。台湾で日常的に食べられている唐揚げだ。

つまみにも、食事にも最適なビーフン

もう少しお腹を落ち着かせたいなら、つまみにも、食事にもなる「新竹ビーフン炒め」880円が外せない。ちびり、ちびりとつまめば酒の肴に最高で、ガッツリ食べれば締めの食事メニューに重宝する。ふらっと来店したサク呑み客だと、どれか1品に「魯肉飯/ルーローハン」700円とクラフトビールの組み合わせも人気だそう。言い換えるなら、食事メニューでも酒を飲めるのが“生粋”の呑兵衛というわけだ。呑兵衛に国境はない。台湾料理を肴に、今日も「サク呑み」だ。

「新竹ビーフン炒め」880円。具は豚バラ肉、キクラゲ、椎茸、人参、万能ネギが入る。

「FUJI COMMUNICATION」とは自転車で15分ほどの距離で、頑張れば歩けないこともなく、タクシーならあっという間である。「今日は、どっちの店でサク呑みしよう?」。呑兵衛には何とも悩ましい、魅力あふれる店の誕生だ。

「also」は、齋藤翼さん(右から2人目)と近藤喬哉さん(右から3人目)が共同経営する、現代的感覚の台湾料理店。

【本日のお会計】
■食事
・台湾ワンタン 豚肉 4個 580円
・豚足煮込 770円
・鹽酥雞/台湾クリスピー唐揚げ 660円
・新竹ビーフン炒め 880円
■ドリンク
・スタウト 文京区カンパイ! 1,200円
・Todays赤グラスワイン 800円
合計 4,890円

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。
※本記事は取材日(2021年3月16日)時点の情報をもとに作成しています。

取材・文:印束義則(grooo)
撮影:玉川博之