〈2020 食通が惚れた店〉

新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとっては大きな危機を迎えた2020年。でも、外食シーンの火は消えない! こんなときこそ、おいしいものを食べて元気になり、飲食店を応援したいものです。

そこで、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」「おすすめお取り寄せ」をうかがいました。

今回は、「東京最高のレストラン」編集長で、食べロググルメ著名人の大木淳夫さんにお答えいただきました。

教えてくれる人

大木淳夫
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社メディアクリエイティブ1部 部長。日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最高のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「なんでお店が儲からないのかを僕が解決する」「堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?」(共に堀江貴文)、「東京とんかつ会議」(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、「随筆 一食入魂」(小山薫堂)、「日本一江戸前鮨がわかる本」(早川光)、 「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)など。好きなジャンルは寿司とフレンチ。

今年のベストレストラン

Q. 2020年、最も印象に残った飲食店を教えてください

A. 「鮨 時成」です

クリスタルボーイ
鮨 時成   出典:クリスタルボーイさん

赤酢全盛の時代にあっても、横井の與兵衛(よへえ)のみの酢飯はここだけではないか。

穴子に加えて、アワビ、ハマグリ、タコの煮汁まで使ったツメはあまりに芳醇。これで握りのコースなら1万円以下。

スッと脂が流れるような、爽やかなアジも忘れがたい。

アンダー2,000円のお手軽グルメ

Q. 今年食べた〈2,000円以内の感動の味〉を教えてください

A. 「OLD NEPAL TOKYO」の「ダルバート」です

じょいっこ
OLD NEPAL TOKYO   出典:じょいっこさん

今年の大きな話題のひとつが、ネパール料理の台頭! こちらは、スタイリッシュな店内で、驚くほど充実したダルバート(1,100円〜)をいただける。

インド料理よりもスパイスは控えめで、より素材のうまさも感じられ、すいすい食べてしまうのだが、食後の満腹感はすごい。

※ダルバート単品は予約をしていない客のみで、予約するとコースになります
※価格は税抜

2020年のお取り寄せ

Q. 今年出会った、人におすすめしたいお取り寄せを教えてください

A. 「レンゲ」の「おいしいよっセット」です

俊太朗
Renge   出典:俊太朗さん

ものすごくおいしいのはもちろんだけれど、さらに、家庭でいかに楽しく、簡単に料理を楽しめるかを徹底的に追求。まるでコース料理を次々と繰り出すシェフ気分に浸れる。

※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は、感染症対策の実施と人混みの多い場所は避けるなど、十分にご留意ください。

文:大木淳夫・食べログマガジン編集部