人気の秘密その2:まかないで培った、確かな舌とアレンジ力が冴える料理

タケさんの人柄が表れる料理にリピーター続出!

店の雰囲気がわかれば次に気になるのは料理でしょう。都内の有名イタリア料理店で修業し、2年間イタリアにも行き、イタリアンひとすじのタケさんの料理をひと言で表現すると“究極のまかない”です。

「いちばん鍛えられたのがまかない担当だった3年間です。2年間は何を作っても言葉をかけてもらえず、3年目で初めておいしいと言っていただき、“こうしたらもっとおいしくなる”というアドバイスまでもらえるようになったときは本当にうれしかったですね。もう、24時間まかないのことを考えていました。毎日食べても飽きないように、食材の扱い方や組み合わせをまた一から勉強し直して、同じ食材でイタリア料理からそうでないものまで何でも作りました」と言うように、タケさんが作るものは“型にはまらないイタリア料理”なのです。そして、それは誰もがハマる魔力を備えています。

「TaKe風から揚げ」ハーフ500円

例えば、予約時に取り置きしてもらわないと食べられないほど人気の「TaKe風から揚げ」。から揚げをイタリア料理店で見かけることはほとんどありませんが、「から揚げが好きなんです。1,000円くらいで出せる前菜を考えていたときに、から揚げをまかないで使っていたイタリアンの調味料で作ったらおもしろいかなと思ったんです」とタケさん。

瀬戸内の魚醤、クミン、にんにく、唐辛子、香味野菜をゆっくり煮込んだタレに鶏肉を漬け込み、片栗粉をまぶしてカラッと揚げたタケさんならではのひと皿です。

「三重県の青柳 プチトマト カラスミのリングイネ」ハーフ1,200円

「良い青柳が入ったので」と、こちらもタケさんのアイデアをイタリアンに昇華させた逸品です。メニューには2人分と記載されていますが、本日はすべてハーフサイズをチョイス。それでもパスタ60gという十分な量です。

でも、もっと少なくも、多くも、できる限り希望に合わせて調整してくれるのがこちらのすごいところ。だから、ひとりで来店してもコース料理かのごとくいろいろ食べられるのです。

“煮込みパスタ“と呼ぶようにパスタをソースとともに煮込んでいます

甘みが出るようにサッと茹でた青柳をタマネギとアサリのだしでゆっくり煮込んで、うまみたっぷりのソースを作っておき、早めに茹で上げたリングイネにニンニクとオリーブオイルで香りづけ。フライパンの中でソースのうまみをパスタにしっかり閉じ込めるように和えています。

人気の秘密その3:メインは火入れが自慢の肉料理

「鴨のロースト」ハーフ1,400円には、トスカーナの赤ワイン「cibreo」グラス800円を!

こちらは、フランス産鴨胸肉をローストしてイギリスの塩「マルドン」とオリーブオイルをかけた、シンプルで贅沢な料理です。添えたのは、180℃に熱したオーブンで1時間以上かけてゆっくり火入れをした、甘みたっぷりの北海道産タマネギ。

上からかけた鶏だしタマネギと乾燥ポルチーニを煮詰めたソースの複雑な妙味は、生涯忘れ得ぬ特別な味わい。鴨にも合います!!

イタリア仕込みの焼き方はパサつかず最後までおいしい

ゆっくりと休ませながら火を入れた鴨は、肉汁が充満してしっとりと焼きあがっています。「休ませすぎてもダメなので、ここが肝です!」と、最高においしいタイミングで提供できるのがカウンター席の良いところ。

口の中で肉汁がジュワ〜っと広がる至福のひとときを召し上がれ!