【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#103】「カシュク」
スパイスカレーの浸透、南インド料理の流行、モダンインディアンの台頭……。どれも最近のカレー業界でよく聞こえてくるトピックです。今までに無かった、あるいはまだ日本では知られていなかった新たな価値観が広まっている昨今。昔ながらの洋食的カレーや欧風カレーが取り上げられる回数が減っているように感じています。
そんな今だからこそ、今週ご紹介するのは、欧風カレーの名店、東京・麻布十番の「カシュク」です。
欧風カレーとは、フレンチの技法なども使って手間暇かけて作られた昔ながらのごちそうカレー。そのルックスからしても日本人の多くが思い浮かべるであろうカレーに近いものであり、味も多くの方が思い浮かべるカレーのゴージャスなものと言えるでしょう。
欧風カレーの名店数あれど、僕がその中でもトップクラスに好きなお店がカシュクなのです。カシュクはほかのお店と何が違うのかというと、欧風カレーのみならず中東料理も食べられるという点。
基本的にはランチはお得なカレーライス、ディナーでは中東料理とカレーライスが味わえるのですが、期間限定(期限は不確定で突発的に終了の可能性も有り)で、TwitterのDMで予約をすれば、ランチタイムからディナーメニューも食べることができるというサービスが始まりました。これはうれしい!
というわけで早速DMで予約完了し、昼に訪問して「ビーフカレーのディナーコース」1,900円(税込)をいただきました。
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まず「サラダ」、そして「フムス」(ひよこ豆のディップ)がサーブされました。さっぱりしたサラダに濃厚でありながらも軽やかなフムス。振り幅の広いおいしさから、この後の料理への期待が高まります。
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続いて出てきたのは「カーニヤルク」(茄子のトマト煮込み)。カルヌヤルクとも呼ばれるトルコ料理で、茄子の中にトマトや挽肉を入れて蒸し煮したものが多いのですが、こちらはそれを渾然一体とさせて煮込んだバージョン。イタリアンのカポナータにも似た、野菜のおいしさを堪能できる逸品です。
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そしてメインの「ビーフカレー」。味覚とは生理学的に、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5つが基本味に位置付けられるといわれていますが、そのすべてをこの一皿で味わうことができるのです。
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ルウに使われた野菜やフルーツの甘味、焙煎感あるほのかな苦味、牛肉の豊潤な旨味、程良い塩味、そして添えられたピクルスの爽やかな酸味。これらが絶妙なバランスで組み立てられた格式高いおいしさに笑顔がこみ上げてきます。
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ここまでで十分満足なのに、さらにデザートで「ヨーグルト」、そして「トルコ紅茶」まで出てきて、2,000円でお釣りが来るなんて素晴らしすぎる! 昼からちょっと贅沢な気分も味わえて元気が出てきました。
今だからこそ欧風カレー。今だからこそお昼からカレーコース。おいしいものを食べて元気を出していきたいですね!