JR渋谷駅西口駅前に12月5日オープンした「東急プラザ渋谷」。2つのフロアにわたって都会派の大人も満足させる飲食店が展開される「シブヤグラン食堂」の6Fから、カジュアルに使えて大人の舌を満足させる飲食店をピックアップ! 数々のカフェ&レストランが揃う東急プラザ渋谷のオープン特集として公開済みの【NEOレストラン編】と一緒に、是非ご覧ください。

【6Fで洋食】顔がほころぶ“星付き”の味な洋食「純洋食とスイーツ パーラー大箸」

平成をさらに遡り、昭和のノスタルジアを感じさせる「純洋食とスイーツ パーラー大箸」。実はこちら、先日ミシュラン一ツ星を獲得して話題にもなったフレンチ「sio」の鳥羽シェフ監修の新業態店。料理が並ぶ店頭のディスプレイケースの中には、ちゃっかりビバンダム(ミシュランのマスコット)のプレートも鎮座しています。

上質でモダンな雰囲気を感じるインテリアの店内からは、どんな洋食がでてくるのか期待が膨らむばかり。それに答えてくれるのが、じっくりと丁寧に3日間かけて煮込んだという「牛タンシチュー」ランチ 2,200円(ライス・サラダ・スープ付)/ディナー 2,000円(ともに税抜)。隠し味に味噌を加えて日本人の舌に馴染みのあるコクも感じ、自然と笑顔になってしまいます。

お箸で難なく食べられるほどの柔らかさに、店名も「あ、こういうことね」と勝手に納得。ほかにもハンバーグやナポリタンといった洋食の定番メニューに、ア・ラ・モードなどのこだわりスイーツも用意。成熟した大人にとって“外食に行った子ども”の頃のワクワクが蘇りそうな店舗です。

 

【6Fで鹿児島料理】天文館で50年以上愛され、赤塚不二夫も通った名店が東京初出店!「鹿児島料理 丸万」

昭和36年から地元鹿児島で愛されながら、初めての県外出店として渋谷に進出した「鹿児島料理 丸万」。鹿児島市天文館の本店「丸万元祖焼鳥」は、漫画家の赤塚不二夫行きつけの店としても知られる人気店で、ここで提供される豪快な「薩摩地鶏もも焼き」をそのまま看板メニューにしています。

本店のメニューは「薩摩地鶏もも焼き(キュウリ付き)」と「鶏刺し」、「鶏皮ポン酢」の3種のみ。それで半世紀を超える人気を集めるのだから、おいしさはお墨付き。東急プラザ渋谷店では、ディナー限定で「丸万 お手頃 薩摩地鶏もも焼きセット」1,980円(税抜)として、3種がセットになったメニューを味わうことができます。

弾力ある薩摩地鶏は噛むほどに旨味が引き出され、程よい炭の香りの香ばしさもクセに。付け合わせのキュウリと鹿児島スタイルの“前割り焼酎”(焼酎と水を事前に混ぜ合わせ、数日間寝かせたもの)とで作るゴールデントライアングルで、箸が止まらなくなります!

 

ただ、こちらの店舗では、3種以外にもさまざまなメニューやお酒のラインアップもあり、鹿児島郷土の“うまかもん”を堪能できるのでご安心を!

 

【6Fで寿司】完全自然米“ささしぐれ”を食べられる寿司屋はここだけ! 「ささしぐれ 築地玉寿司」

農薬・肥料・除草剤を一切使用しない完全自然米“ささしぐれ”を使用した「ささしぐれ 築地玉寿司」は、創業96年になる老舗江戸前寿司店「築地玉寿司」が表参道ヒルズのお店に続いてオープンした新スタイルの寿司店。

コンセプトは“オーガニック×寿司”というこちらでは、市場直送の新鮮な魚介の寿司はもちろん、濃すぎず、えぐみも感じにくい優しい味わいのトマトといった有機野菜を使用した小鉢などを用意。他にも植物性飼料のみで育てた鶏の卵、有機大豆と有機米を使用した信州有機味噌など厳選した食材で、身体と地球に優しい料理の数々がお出迎えしてくれます。

にぎり9貫が味わえる「口福にぎり」2,600円(税抜)など、正統派の江戸前のにぎりも、完全自然米の一粒一粒しっかりした食感からくるナチュラルな甘味がネタの旨味を邪魔することなく見事なコラボ。一反から4割と、一般的な収穫量の半分弱ほどという貴重な米でお寿司が食べられるのは、表参道とこの東急プラザ渋谷のお店だけだそうです。おいしさと安心をいただけるエシカルな江戸前寿司は貴重な食体験になりますよ。

 

第2弾予告:まだまだ充実する「シブヤグラン食堂」の7F店舗は次回ご紹介!

様々なシーンや気分で選べるバラエティ豊かなグルメが揃う「シブヤグラン食堂」。次回はワンフロア上の、ちょっと落ち着いた気分で「大人な渋谷」を楽しめそうな7Fのレストランのなかから、渋谷エリアに初進出した期待の店舗をセレクトしてご紹介します。

 

取材・文:舘野頼正

撮影:食べログマガジン編集部