【食べペディア】フランス生まれのそば粉のクレープ『ガレット』
「ガレット」とは、“円く薄いもの”という意味を持つ、フランス北西部の郷土料理。特にそば粉を使ったガレットを指すことが多い。作り方は、そば粉、水、塩などを混ぜ、寝かせた生地を熱した平鍋やガレット専用の鉄板に注ぎ、コテで薄い円形に伸ばし正方形に折りたたみ、完成となる。クレープと異なり片面だけ焼き、肉類、魚介類、下ろしたチーズ、鶏卵、サラダなどで飾り提供する。卵は焼いている途中のガレットの上に、割り入れ、目玉焼きのようにして火を通す。熱いソーセージをガレットで巻いたものもある。
フランスの伝統であり、郷土料理でもあるガレットは、前菜、デザートのクレープ等と合わせてフルコースとして提供される大切な食事である。食前酒としてりんごの低発泡酒(シードル)やシードルカクテル、食後には、りんごの蒸留酒やそのお湯割りで締めるのがブルターニュ流の楽しい食文化。近年、日本にも専門店が増えており、今後もその進化が注目される料理のひとつだ。
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