〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
EWIG(東京・外苑前)
2024年7月11日、外苑前に「EWIG(エーヴィック)」がオープンしました。オーストリアの名店で修業してきたシェフが、オーストリアの美食の哲学を伝えるべくオープンしたレストランです。
シェフの菅野眞次さんは、エコール 辻 東京を卒業後、銀座のオーストリア料理のレストラン「銀座ハプスブルク・ファイルヒェン」に入店。オーストリア国家公認キュッヘンマイスターの称号を持つ神田真吾氏に師事。
その後オーストリアに渡り、ミシュランの星付きの名門レストランの数々で修業します。中でも大きく影響を受けたというのが「Obauer」のルドルフ・オバウワー氏。「Obauer」はザルツブルクにあるレストランでオバウワー氏の作る伝統と創作の料理を味わうために世界中からフーディーたちが訪れる名店です。菅野さんはオバウワー氏の下でオーストリア料理の美学を学び、帰国後、満を持して「EWIG」をオープンしました。
場所は外苑前駅から歩いて9分ほど。外苑西通りから一本入った路地の閑静なエリアにあります。席数は8席。落ち着いた雰囲気の中、予めテーブルにセッテイングされたアウガルテンの深いブルーの皿が優雅な雰囲気を醸しています。
メニューは約10品の小菓子までが付いた、シェフお任せのディナーコース。日本の旬の素材を使い、伝統的なオーストリア料理にモダンなエッセンスをプラス。現代ならではのオーストリア料理の美食が感じられる料理がいただけます。
スペシャリテはフォアグラのテリーヌ・ザッハトルテ風。オーストリアと言えば多くの人が思い浮かべるケーキ、ザッハトルテをイメージした料理です。
フォアグラのテリーヌをトリュフでコーティングし、その下にオーストリア産アンズのジャム、さらにその下にカカオを使ったスポンジを重ねています。フォアグラはオーストリアの甘口ワインと洋酒でマリネ。甘酸っぱいアンズとカカオの香りがザッハトルテを思わせます。
夏のシーズンなら福島市の宍戸果樹園から取り寄せた桃のデザートがおすすめ。桃をオーストリア産のニワトコの花のシロップでマリネし、真ん中にウスベニアオイの花をオーストリア産の赤ワインで抽出したジュレを合わせています。ビジュアルも華やかな一品です。
ワインはオーストリア産のワインをラインアップ。供される料理に使われる食器はアウガルテン、ワイングラスは、著名ソムリエなどが参加するワイングラスのコンペティションで3冠を獲得したオーストリアの老舗ハンドメイドグラスメーカー「ザルト・デンクアート」を使用。まるでオーストリアにいるような心地になるレストランです。
「EWIG」とはドイツ語で永遠を意味するのだそう。長く記憶に残る美味なるオーストリア料理を味わえる店として注目の一軒になりそうです。
食べログレビュアーのコメント
『フランス料理は苦手な人でも楽しめる渋い料理。バランスが良くて、食材のこだわりがポイント。
季節のセンスが良かった。スープコースはカリフラワーのムースとオマルエビ。
シグナチャのフォアグラザッハトルテ
可愛いらしくケーキ形でクラシックなカカオとフォアグラの盛り合わせになった。ジュレはピカピカで綺麗。ワイン熟成されたのフォアグラの甘さが良かった』(Nezumouseさん)