教えてくれる人

大木淳夫

「東京最高のレストラン」編集長 
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最高のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由」(堀江貴文)、「新時代の江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「にっぽん氷の図鑑」(原田泉)、「東京とんかつ会議」(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、「一食入魂」(小山薫堂)、「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)など。 
好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事も務める。最新刊「東京最高のレストラン2023」が発売中。

行列必至のかき氷店とスリランカカレー店

オクシブのかき氷店

いよいよゴールデンウィークですね。このくらいの季節からどんどん盛り上がってくるのがかき氷です。今や一大ジャンルとなり、2時間、3時間待ちが当たり前ということも多々。4月1日にオープンした「茶房 オクノシブヤ」は、中でも注目のお店です。

「茶房 オクノシブヤ」一杯点て抹茶 1,100円
「茶房 オクノシブヤ」一杯点て抹茶 1,100円   写真:お店から

「オクシブ」と呼ばれる、渋谷駅と代々木公園の間で、2月まで大人気かき氷店「セバスチャン」(今年、オーストラリアのメルボルンで移転開業予定)があった場所。店主は断崖絶壁のかき氷で、目白「志むら」時代から注目されていた江良保正さん。

新宿「茶寮億万」に続いての出店ですが、こちらはよりゴーラー(かき氷の熱狂的ファン)向きにマニアックなメニューを増やしていて、さらに2杯以上食べる人には、小さめサイズの「おかわり氷」も。大行列になる前に訪れたほうがよさそうです。

すでに人気のスリランカカレー

波乗りトニ〜
「げつようび」メイン3種(1,500円)   出典:波乗りトニ〜さん

プレオープン時から人気沸騰で、4月14日にグランドオープンしたのが久我山のスリランカカレー「げつようび」です。高円寺などで「月曜スリランカカレー」として間借り営業していた時代から注目されていて、ついに実店舗となりました。オープン3日後に訪れたところ、開店と同時に満席、すぐに行列が。スリランカで現地の料理に魅せられて、スリランカカレーの研究を始めたという店主のまりこさんが作るメイン3種のプレートを選びましたが、ひとつひとつは穏やかで優しい味。それを副菜と共に自由に混ぜることによって生まれる香り、味は後をひく旨さ。帰りの道まで余韻に浸れて幸せでした。

人気店の新しいチャレンジも続々と

人気フレンチの姉妹店

代々木上原には4月6日「TU DÉCONNES(チュデコンヌ)」がオープンです。松濤の人気フレンチ「ソンデコネ」の姉妹店で、より気軽にナチュラルワインとタパスが食べられます。住宅街に浮かび上がるスカイブルーの扉。縦に長い店内は手前にテーブル席で奥にカウンター。ソンデコネ渋谷シェフ仕込みのフレンドリーな接客で、なんとも居心地のいい空間となっています。料理は単品で800円から。エビフライにレモンを搾ってグラスワインと共に、なんていうカジュアルな使い方ができるのも魅力。いかにも代々木上原っぽいお店ではないでしょうか。

名物はキムチチャーハン

「KABUN NO KIMUCHA」キムチチャーハン 1,000円
「KABUN NO KIMUCHA」キムチチャーハン 1,000円   写真:お店から

赤坂と麻布十番で大人気の焼肉店「KABUN」は、3月8日に「KABUN NO KIMUCHA(カブン ノ キムチャ)」を赤坂にオープンさせました。名物であるキムチチャーハンの専門店ということでしたが、いやいや、夜は一品料理やプルコギ、ホルモン鍋のコースまで楽しめる韓国料理店でした。

「KABUN NO KIMUCHA」浅漬けキムチ
「KABUN NO KIMUCHA」浅漬けキムチ   写真:お店から

元プロサッカー選手であるオーナー李久和さんのもと、爽やかなサービスも高ポイント。虎マッコリはあるし、こちらも名物のシャキッとした食感の「浅漬けキムチ」もおいしいし、締めのキムチチャーハンはすごいボリュームだし、仲間と盛り上がるには最高のお店です。

フォーとバインミー両方楽しめるファストフード店

美肌ちゃん
「ベトナミーズトーキョー」特製鶏白湯フォー   出典:美肌ちゃんさん

大手町には4月6日、外苑前の「バインミートーキョー」がバインミーとフォーのファストフード店「ベトナミーズトーキョー」をオープンです。直径15cmほどの小ぶりなボウルで提供される「特製鶏白湯フォー」は、10種類の野菜のポタージュを使ったという、鶏白湯スープが健康的な旨さ。途中でレモンを搾ったりしながら思わず飲み干してしまいました。「生姜焼きバインミー」は、バインミーのテクスチャーを守りながら、みんなの大好きな生姜焼きと幸せな合体。ハーフもあり、男女問わず人気になりそうです。