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【カレーおじさん\(^o^)/の今月のカレーとスパイス】2022年5月を振り返る
全国的にまん延防止等重点措置も解除され、外でお酒を飲むことも増えてきたという方も少なくないでしょう。そこで今月はお酒を飲めるスパイス料理のお店をメインにまとめました。
歌舞伎町の中華バーでカレーとスパイス料理。横浜の雑居ビル屋上で楽しめるネパール料理ビアガーデン。飯田橋にある昼はカレーライス、夜はスパイスバルの名店。辛党ではなく甘党な方のために、人形町にできたカレーとソフトクリームのおしゃれカフェ。以上4店舗のご紹介。
引き続き感染対策には気をつけながらですが、その中でできる限り外食ならではの楽しさも味わっていきたいものですね。
【第1週のカレーとスパイス】バーなのに絶品中華料理&カレーを味わえる! 仕事帰りに立ち寄りたい新宿の実力店「グリルアンドバー ハナヤ」
東京を代表する街の一つである新宿。プライベートでも仕事でも、あるいは乗り換えも含めるとかなりの数の方にとって行く機会の多い街だと思います。僕自身も仕事で行くことがしばしばある街なのですが、しっかり働いた後によく立ち寄っているお店があります。西武新宿駅前にある「グリルアンドバー ハナヤ」です。
グリルアンドバーと聞くと肉料理でお酒を飲めるお店なのかなと思うかもしれませんが、メインは中華。
グリル料理ももちろんありますしお酒も飲めるのですが、こちらのマスターは元々岡山県で「華家」という大箱の中華料理店を営んでいた方。中華、肉料理、お酒、そしてこの連載でご紹介するということは、当然カレーもあればスパイス料理もあるのです。
2017年に開店した当時から看板メニューの一つである「上海角煮カレー」1,000円は、存在感ありまくる大きな豚の角煮がトロッとした中華あん的カレーになっている満足度の高い一皿。
開店当初のカレーはこれ一つだったのですが、カレー好きの間でも話題となったこともあってか、どんどんカレーメニューが増えていき、今となっては角煮カレー以外のカレーも常時数種類あります。
また、カレー以外の中華料理も素晴らしいのです。いや、中華が素晴らしいからこそのカレーの素晴らしさと言った方が良いかもしれません。マスターはこの道40年のベテランシェフ。それでいて気さくで飄々とした雰囲気であり、そんな人柄にもファンが付いているのでしょう。常連さんがとても多いお店です。
せっかくのバーですから、まずは「甕出し紹興酒」700円をソーダ割りで乾杯。紅楼夢という紹興酒なのですが、これが香り高く品の良い甘みがあり、こちらのお店の料理との相性が最高に良いです。
「前菜の盛り合わせ3種」1,000円はここに来たらまず食べたいメニュー。さっぱりとした蒸し鶏、幸せを感じる食感の海老、程良いスパイス感の雲白肉。どれを食べてもクオリティが高く、さらに食欲をかき立てられるような前菜です。
続いていただいたのは「牛肉のたたき花椒ソース」1,500円。こちらはレギュラーではなく限定メニューの一つだったのですが、グリルにも力を入れているお店だけあって牛肉の火入れ具合が絶妙。それにネギベースのさっぱりとしたソースに花椒の痺れ。最高のおつまみです。
この日の〆カレーは「四川麻婆カレー」1,000円にしました。麻婆カレーにも色々ありますが、こちらの麻婆カレーは黒胡麻の風味が実に個性的。それが不思議と合うのです。黒胡麻の甘みと深みにスパイス感が融合して、それが中華料理と一体になった唯一無二のカレー。クセになります。
マスターご夫妻との気兼ねない話も楽しく、何を食べてもおいしいお店。カウンターで一人楽しむも良し、気のおけない仲間とテーブルで楽しむも良し。基本的にはバー営業なので緊急事態宣言やまん防などが出ていなければ夜遅くまで営業しています。
ほとんど店休日がないというのも凄いところ。「もっと休んでください」と言うと「いやいや、好きな料理作りながらお客さんと話して楽しんでるんだから遊んでるようなもんだよ」と優しい笑顔で語るマスター。味も人も大好きなお店。仕事の疲れを癒やしてくれる僕の大好きな空間です。