「お好み串焼き5本盛合せ」880円。8種の部位と2種のつくねから4本、さらに4種の巻き串の中から1本を、味付けとともに選べる

「小割烹 おはし」や「chano-ma」などを運営する株式会社ダイヤモンドダイニングが、東京・大崎に新業態の飲食店「焼鳥IPPON」を9月1日にグランドオープン。

フードテック企業の株式会社トレタとの共同プロジェクトにより、料理の提供方法や注文・会計に工夫を凝らした、新しい外食体験を提供していく。

モバイルオーダーシステム「トレタO/X」

焼鳥IPPONでは専用の店内モバイルオーダー「トレタO/X」を採用。オーダーの際には、一人ひとりの客が自身のスマートフォンからメニューを選ぶ「個人注文」を受け付ける。

巻き串は各280円。写真左上から時計回りに「半熟煮卵の巻き串」「万能ネギの柚子みそ巻き串」「長芋いそべ巻き串」「梅しそオクラ巻き」

料理の提供方法では、一串や一皿をそれぞれ一人で食べ切れるポーションで作ることにより、シェアすることなくさまざまなメニューの食べ比べを可能に。

焼鳥は一串165円。つくねと巻き串は一串280円。味は、塩田方式で乾燥させた天日塩「海幸」か、たまり醤油をベースとした独自ブレンドの「タレ」のいずれかを自分好みで一串ごとに選べる。

「グループはタレ派が多いけど、私は基本的に全部塩がいい!」「一串が大き過ぎてすぐにお腹いっぱい……色々食べたいのに!」といった、焼鳥を注文する際に発生する細かな不満を解消する。

一品料理は「よだれ鶏」や「焼きたて厚焼き玉子」「鶏マーボー豆腐」(各550円)など20種類以上を揃える

会計は、スマートフォンのオーダーに紐づいた「個人会計」での支払いが可能なほか、クレジットカードやApple Pay、Google Payなどの完全キャッシュレス決済により、全員分の会計をまとめることも、特定の誰かの分だけ支払うことも可能だ。

さらに、需要に応じて価格を変える「ダイナミックプライシング」も採用。全ドリンクメニューについて、来店客の多い19時台を通常価格とし、そこから前後4段階で割引価格を設定。最大20%オフとなる仕組みも導入している。

店内の様子

コロナ禍で接触を減らす試みが各所で行われるなか、これからは感染予防だけでなく新しい満足度の追求方法にも注目が集まりそうだ。

※価格はすべて税込です。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

文:平石紗代 写真:お店から