一年に一度の贅沢を、少人数やひとり占めして楽しみたい! とっておきのクリスマスケーキ教えます

毎年、秋になると一流ホテルが腕を競うように新作のクリスマスケーキを発表する。これらは、どれも豪華で煌びやかで見ていて飽きない。しかし、実際に購入することを考えると、大型のものも多く、また値段もかなり高価なので、大人数が集まるパーティーなどには適しているが、カップルや家族で購入するのは、なかなか難しいこともある。

 

けれども、せっかくの年に一度のクリスマス。一流ホテルが作るクリスマスケーキを味わってみたい! そう思う人は多いはず。そこで、今回は予算3,000円以内で味わえる一流ホテルのクリスマスケーキを紹介したい。

1. 【パレスホテル東京】レッドorブラック。クリスマスに食べたいのはどっち?「クロンヌ ルージュ」「クロンヌ ノワール」

レッドのケーキが「クロンヌ ルージュ」、ショコラブラックのケーキが「クロンヌ ノワール」

クロンヌとは、フランス語で「王冠」のこと。「クロンヌ ルージュ=深紅の王冠」と「クロンヌ ノワール=漆黒の王冠」各1,300円(税抜)は、どちらも光沢のあるグラサージュを施した、煌びやかで、ひとりでも楽しめるサイズ感のケーキ。

 

クロンヌ ルージュは、ベリーとレモンヴァーベナと呼ばれるレモンのような清々しい香りのハーブのハーモニーを存分に堪能できる大人のケーキ。

 

クロンヌ ノワールは、フランス産のショコラを贅沢に使ったケーキで、同ホテルで販売される「ブッシュ アン ノワール エ ジョーヌ」13,000円(税抜)のミニサイズ版という位置づけなので、豪華で高価なケーキの味わいをリーズナブルに体験することができる。予約期間は12月22日(日)まで。

 

2.【ザ・リッツ・カールトン東京】飾っておきたいほどキュートな大人のショートケーキ「ホワイト フォレスト」

「ホワイト フォレスト」

「ホワイト フォレスト」1,100円(税抜)は、「大人のショートケーキ」をモチーフにしたキューブケーキ。ベースとなるホワイトチョコレートムースには薔薇のエッセンスが使われ、中央に閉じ込められた4種のベリーはバルサミコでアクセントを利かせ煮詰められている。

 

ツリーがキューブに沿う様に飾りつけられ、上品でありながら可愛らしいそのルックスはテンションも上がること請け合い。スイートワインやコーヒーと合わせて楽しんで! 予約期間は12月15日(日)まで。

 

3. 【帝国ホテル 東京】思わずひとり占めしたくなる! 贅沢なプチケーキ「ハートフル“ノエル”」「メテオール」

(写真左から)「ハートフル“ノエル”」「メテオール」

「ハートフル“ノエル”」2,200円(税込)は、2名用の小型ケーキ。リングピローを模したデザインはそのままで、今年は味わいをリニューアルし、苺とりんご「紅玉」のコンポートを包んだホワイトチョコレートムースのケーキに! 中央には同じコンポートをなめらかなルビーチョコレートのクリームで包み、ハート型に仕上げられたものが置かれている。

 

「メテオール」900円(税込)は、表面を黒いグラッサージュで仕上げた、星の流れる夜空をイメージしたムースケーキ。チョコレート生地にマスカルポーネムースを重ね、洋梨(ル レクチエ)のコンポートを閉じ込めた栗のムースがのせられている。栗の甘みと洋梨のさっぱりとした風味を楽しめる逸品だ。予約期間は12月15日(日)15:00まで。

 

 

教えてくれた人

猫井 登

1960年京都生まれ。 早稲田大学法学部卒業後、大手銀行に勤務。 退職後、服部栄養専門学校調理科で学び、調理免許取得。ル・コルドン・ブルー代官山校にて、菓子ディプロム取得。フランスエコール・リッツ・エスコフィエ等で製菓を学ぶ。著書に「お菓子の由来物語」(幻冬舎ルネッサンス刊)「おいしさの秘密がわかる スイーツ断面図鑑」(朝日新聞出版刊)がある。

 

文:猫井登