【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#75】「スープカレーのハンジロー」
世間は夏休みシーズン。いつもはなかなか行けないお店に行けるチャンスだったりもします。カレーを食べるためだけに遠出するのも楽しいもの。そんなわけで今週のカレーは長野・安曇野にある「スープカレーのハンジロー」。ここのカレーを食べるためだけに出かけてきました。
元々は神奈川・綱島にあったお店(現在は「らっきょ&Star」と名前を変えて営業中)ですが、そちらのマスターが地元でお店をやりたいということで安曇野に移転したのが2013年のこと。ずっとずっと食べたいと思い続けて5年以上。やっとの思いで行けたハンジロー。今回は結論から先に書きます。最高でした\(^o^)/
僕は車の免許を持っていないのですが、免許を持っている友人にお願いして車で東京から出発。渋滞もあって予想以上に時間がかかり、着いたのはランチタイム終了時刻ギリギリ。そしてその時間でも待っているお客さんが多く、地元人気の高さを感じました。お腹が空いて倒れそうになりましたが、お店のまわりには川が流れていて、その水の綺麗さに目を奪われました。
心が洗われるような川の流れを眺めながらしばらく待ち、ようやく入店。店内は古い例えですが、おしゃれなペンションのような雰囲気。二階には座敷席もあったりして、接客も温かく、アットホーム。まずこの雰囲気に癒やされます。席についてからの待ち時間もそれなりにあったのですが、この雰囲気なら焦ることなくストレスも感じずに待つことができました。
「香味豚のローストと彩り野菜のスープカレー」1,800円は、チャーシューのような豚肉と野菜のスープカレー。スープは豚骨、牛肉、鶏がらという肉の旨味の三重奏。これに香味野菜や果物も加え、それを安曇野の地下天然水で12時間煮込むという手の込んだもの。スープカレーでありながらもとろみがあり、このとろみが舌に残って素材の旨味や甘味をしっかりと感じさせてくれる絶品スープカレーになっています。豚肉も柔らかくて野菜もフレッシュ。ご飯も漬け物も全面的においしい。
「これこれ! この味! いや、前よりおいしい!」そう興奮しながら食べました。前より、つまり綱島時代よりおいしくなったのはやはり水の違いでしょう。東京から地方に移転して味のレベルがさらに高まったお店といえば、福岡「月と亀」、大分「カレー&スパイス 青い鳥 別府」など、今までもこちらでご紹介しましたね。ハンジローでもそれを強く感じました。水の力って本当に凄いです。
友人が頼んだのは「シーフードスープカレー」1,800円。具材でもある魚介から出てくるだしによって、味の表情がガラっと変わり、さらなる深味を感じるおいしさです。初ハンジローとなった友人も「ここまで苦労して運転してきたことが全て報われる味! スープカレーの印象が変わった。本当に来て良かった!」と感動しておりました。
食べ終わった後、しばし放心状態に陥るほどのおいしさだったのですが、デザートには「ほうじ茶アイス」280円もいただいて、意識を元に戻しつつも余韻を楽しみました。おいしいカレーの後のおいしいアイスほど幸せなものってなかなかありません。
ハンジローとは「飯汁朗」、つまり、「ご飯と汁で朗らかに」という意味があるそうです。味噌汁や豚汁のようなスープカレーを目指しているとのことですが、確かに味噌汁や豚汁のような親しみやすさのあるスープカレーです。そして、ここのご飯と汁を食べれば、確実に朗らかになれます。日々多忙な生活を送る僕も友人も、食べ終わった後は久しぶりに心からの朗らかな笑顔が自然と生まれていましたから。
ゆっくりと時間をかけて作った絶品スープカレーを、ゆっくりとした時間の中でいただく。なんという贅沢で幸せなことでしょう。ここのカレーを食べるだけの為に一日費やしても後悔はしませんよ。
※価格はすべて税込