【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#70】「トライアングルカレー」

「インバウンド」という言葉も一般化したと言えるほど、海外からの観光客が増えています。そしてその観光客をどう取り込むかは飲食業界のテーマでもあるわけです。僕も一日本人として、海外の方に日本ならではのおいしいものを食べてもらいたいと思っているのですが、僕が海外の方に一番食べてほしいのは、やっぱりカレーなのです。
カレーは日本食ではないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人に好きな食べ物を聞けば確実に上位に入ってくる食べものです。そもそもラーメンも日本なりの進化を遂げ、もはや日本食として海外へ広まっています。カレーも徐々にそうなりつつあるのですが、現在海外へ広まっているのは昔ながらのルーカレーであり、今の日本で大きな話題となっているスパイスカレーの文化はまだまだ海外へは広がっていない状況です。
そんな中、今回ご紹介するようなお店が増えてくると、海外の方へ「ジャパニーズカレーは面白くておいしい」と伝わっていくのではないかと思うのです。

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは2018年にオープンした、ホテルや飲食店、オフィスが一体となった施設、渋谷ブリッジの中にあるカレー居酒屋「トライアングルカレー」です。
店内は開放的な空間であり、かなりの人数が入れそうです。客層は若い日本人。そして外国人客もちらほら。やはり近くのホテルからこちらに来やすいということもあるのでしょう。

カレー居酒屋というだけあり、夜のメニューは居酒屋系おつまみも豊富。「よだれ鶏」600円はさっぱりとしながらもピリっとした刺激とザーサイの食感がアクセントとなり、一品目のおつまみとして非常に良い感じ。

天ぷらメニューも豊富であり、こだわりを感じたので「野菜天盛り合わせ」1,000円も注文。こちらは茄子、アスパラ、オクラなど様々な野菜がさっくりと軽やかに揚げられ、塩でいただくので重さもなくて良いです。

メインのカレーは「カツカレー」1,000円に。玉葱ベースのシャバっとした食感の小麦粉不使用スパイスカレー。スパイス感はクローブを中心にバランス良く香り、だしの旨味も感じるカレーです。

まさに今カレー界を席巻しているスパイスカレーのスタイルなのですが、これをそのようには見せず渋くシンプルなカツカレーにしているという所に心意気を感じました。このカレーはきっと老若男女誰もがおいしいと思えるカレーであり、宗教的な縛りが無い限り、国や文化が違う方にも受け入れられるおいしさだと思います。

週替わりのカレーも、蟹カレーだったり鮎カレーだったりと意欲的なメニューが並び、通っても飽きがこなさそう。良い意味で気さくで気楽な接客も、ゆっくりとお酒を飲むのに良いです。ランチタイムにカレーだけ食べにくるのにも重宝するでしょうね。
まさに良い意味で「今どき」のカレー屋さんであり、カレー居酒屋。こういうお店が増えて、世界に日本のカレーの美味しさと楽しさを伝えていってくれたらなと思います。
※価格はすべて税込