SNSを通じて、あっという間に大人気店に!

西早稲田にある「Cafe de Peru(カフェ・ド・ペル)」は、その日に青果市場で仕入れた新鮮な食べごろフルーツを、かわいくておいしい絶品パフェにして提供してくれるスイーツカフェ。お店の扉を開いた瞬間、甘くフレッシュな果物の香りが鼻孔をくすぐります。

 

今年の初夏から始まった30㎝超えのパフェは、インスタグラムなどのSNSでまたたく間に人気に。今、要チェックのお店です。

店内は、店長の後藤さんが韓国で仕入れてきたインテリアアイテムや雑貨にあふれ、キュートでとっても居心地のよい雰囲気。

3人の子どもの母親であり、お子さんのために毎日果物をむいてきたという後藤さん。「子どもたちが大きくなった今は、お店のお客さんが自分の子どもみたいなもの」とおおらかに微笑みます。自らのお店を「普通のお母さんがやっている、町のパフェ屋さんですよ」という後藤さんですが、「Cafe de Peru」は、毎日100件以上の予約問い合わせをうける超人気店。

 

SNSを中心に話題になったいちごのメニューは評判が評判を呼び、2017年11月から2018年5月までのあいだに、7,000を超えるオーダーが入りました(いちごを使ったメニューは今季は販売終了)。その後、初夏に始まったフルーツパフェでさらに話題に。人気の秘密は、見た目の「かわいらしさ」だけではなく、厳選したフルーツと、愛情が詰まったおいしさにあります。

「今日が食べごろ」のフルーツだけを仕入れるから、いつでも至福の味

「Cafe de Peru」のスイーツに使用するフルーツの仕入れ先は、日本最大級の青果市場である東京都大田区の大田市場。そのとき食べごろのフルーツを毎日仕入れているから、いつでも熟したベストの果物を提供できます。「今日食べごろのものを、今日仕入れて、今日提供する。次の日に持ち越さない」。シンプルながら、実践するのはなかなか難しいルールが「Cafe de Peru」のおいしさを支えています。

 

「熟練のパティシエのようにフルーツと別の食材を組み合わせて新しい味をつくる……というよりは、メインのフルーツ1種類の味をとことん楽しんでほしいんです」と、照れたように笑う後藤さん。「フルーツを使ったスイーツカフェだからこそ、フルーツをなにより食べてほしい。おいしいフルーツをお客さんにぜいたくに楽しんでもらいたいんです」というお客さんへの愛情が、後藤さんのやる気の源です。

 

だから、「Cafe de Peru」のパフェはとにかくフルーツがぎっしり! メニューを考えるときも、「パフェにどれだけいっぱいフルーツをたくさん入れられるだろう」というのが第一のコンセプトです。お店側のコスパをあげるためにかさ増しの食材を入れるということはいっさいありません。

さらに、フルーツは悪くならないように、すべてオーダーが入ってからカット。生クリームやグラニテ、フルーツソースも手づくりです。アイスなどお店での手づくりは難しい食材も、店長自身が試食して、「本当においしい」と思ったところから仕入れています。

桃パフェ(ドリンクバー付き・税込1,800円)

 

迫力満点の桃に思わず目がくぎ付けになる桃のパフェ。「種をくりぬいた部分に穴が空いちゃったから、なにかいれなきゃ」(後藤さん)と、てっぺんにのった桃の中にはさっぱりした甘味の生クリームとカスタードクリームがたっぷり詰まっています。その下には、桃のグラニテ、バニラアイス、桃のゼリー、桃のコンポート、手づくりのラズベリーソースがぎっしり。

メロンパフェ(ドリンクバー付き・税込1,800円)

 

丸くくりぬかれた2色のメロンのトッピングがかわいいメロンパフェ。「緑の部分は、本当にメロン100%」と後藤さんが胸をはる自慢の一品です。カットメロン、バニラアイス、メロンのグラニテが重ねられ、底に入っているヨーグルトとグラノーラのさっぱりした甘さが上品なメロンの味を引き立てます。

今後も旬のフルーツを使った絶品パフェが続々登場予定!

月に1回は韓国に行って、現地のカフェでいろいろなメニューを試し、カフェの雰囲気やお客さんを観察しているという後藤さん。そこで受けた刺激が、メニューのアイデアの源になっています。

 

「Cafe de Peru」では、今後も季節ごとに旬のフルーツを使った新しいパフェを出し続ける予定。続いてのメニューは、みんな大好きな「シャインマスカット」だとか! どんな見た目と味で楽しませてくれるのか、期待で胸がときめきます。

 

「普通のお母さん」の「普通じゃないパフェ」をぜひお楽しみください。

撮影/大谷次郎 文/六原ちず