僕のスペシャリテ!!! 松ぼっくり風の珍しいモンブラン

「モンブラン」820円

常時15種類以上ある洋菓子の中で一番におすすめするのは「モンブラン」820円。チョコレートでコーティングしたメレンゲに、ビスキュイとマロンムース、無糖のラム酒クリームを合わせ、その周りをフランス産のマロンクリームで包んだ一品です。

大和田氏がメレンゲ好きとのことで、メレンゲ多めのサックサクのモンブランができあがった

森の中にある松ぼっくりをイメージして作られたという同店のモンブラン。土台のメレンゲは色づくまでしっかりと焼き上げ、コーティングするチョコレートにはサラダ油を入れ、軟らかなテクスチャーに仕上げています。
またチョコレートにフィヤンティーヌ(薄く焼いたクレープ生地を細かく砕いたもの)を混ぜ合わせ、香ばしさをプラス。風味のある無糖のラム酒クリームとサクサクで大きなメレンゲが、濃厚なマロンクリームの味わいを引き立てています。口どけまろやかなリッチテイスト、ラム酒の風味もほんのり利いていて、多彩な味と食感が楽しめる大満足必至のモンブランです。

お店のスペシャリテはピスタチオケーキ「ヴィータ」

「ヴィータ」720円

濃厚なピスタチオムースにピスタチオのビスキュイと、ピスタチオとホワイトチョコのクリスティアン(フィヤンティーヌを混ぜ合わせたもの)、トロピカルフルーツのジュレ、アプリコットのコンポートを合わせた同店のスペシャリテ「ヴィータ」720円。トップには円形のホワイトチョコレートをトッピングしています。

酸味の利いたアプリコットがポイントに

濃厚なピスタチオムースに、爽やかなトロピカルのジュレと酸味のあるアプリコットのコンポートが絶妙なバランス。ジュレとコンポートに忍ばせたライムのゼストが、味わいと風味に華やかなアクセントを加えています。サクサクとしたフィヤンティーヌやとろけるピスタチオムースなど、さまざまな食感が楽しめるのも魅力です。ナッティーな香りと甘すぎない大人な味わいに、最後までうっとり。ピスタチオ好きならずともぜひ食べていただきたい至極の一品です。

焼きを究めたシェフが作るフィナンシェやサブレにも注目

焼き菓子は1個260円~

ケーキの他に、大和田シェフ自慢の焼き菓子はぜひ食べていただきたい一品。特にフィナンシェは、外はカリッと中はしっとりした絶妙な焼き加減で、一口ごとに広がるバターの風味がたまりません。フレーバーは「プレーン」「ノワゼット」「ピーチティー」「ほうじ茶」などが用意されています。

焼き菓子の詰め合わせや季節限定のパッケージを使用したかわいいサイズのものも

サブレやフィナンシェの詰め合わせは手土産におすすめ。「COLOLIEギフト」は(小)1,800円、(中)3,000円、(大)5,200円があります。ちょっとしたプレゼントなら「ピーカンナッツキャラメル」980円や「サブレ ノワゼット」950円がおすすめですよ。

初心を忘れずにこれからもお菓子を作っていきたい

「パティシエの仕事には清潔感も必要」。大和田氏が大切にしていることのひとつだそう

「オープンから半年ほど経ちましたが、ありがたいことに連日多くの人がケーキを買いに来てくれます。デザートコースも不定期開催ですが、それでも予約がすぐに埋まり、本当に感謝しかありません。今後は不定期開催ではなく、お客様がいつでもデザートコースを食べられるようにしたいと考えています。とにかくお客様に喜んでもらえるのが一番。自分らしさを大事に、そして初心を忘れずに、これからもおいしいお菓子を作っていきたいですね」。最後にそう話してくれた大和田氏。

月替わりのパフェは奥様の香琳さんが担当

パティシエ夫婦が力を合わせてオンリーワンのお菓子を作る「COLOLIE」。今後も注目していきたいお店です。

※価格はすべて税込

教えてくれた人

はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。

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https://www.instagram.com/tabelog/

文:はなとも、食べログマガジン編集部 撮影:ジェイムス・オザワ