武蔵小山の人気ピッツェリアが姉妹店をオープン。看板メニューは揚げたてピッツァ!

武蔵小山にこの春オープンしたシチリア料理と揚げピッツァの店「パレルモプラス」。予約の取れない人気店として知られる武蔵小山のピッツェリア「ラ・トリプレッタ」の姉妹店であり、数々のピッツァ世界選手権で受賞歴を誇る太田賢二さんが店主を務めるお店です。

武蔵小山の新名物!あつあつサクサク「ピッツァフリッタ」

看板メニューはナポリ名物「ピッツァフリッタ」。ピザ生地に具材を包んで揚げた揚げピッツァで、南イタリアではお馴染みのソウルフードだとか。「イタリアには最近フリット専門店が増えつつあって、街でもよくピッツァフリッタを食べ歩きする人を見かけます」と太田さん。

「ピッツァフリッタ」は伝統的な「クラシカ」と日替わりメニュー「モデルナ」の2種類を用意。オーダーが入ると生地を形成し、200℃に熱した油の中へ。じゅわっと油をまといつつ、こんがり色づいていく様に目が釘付け!

ピッツァフリッタ クラシカ 800円

 

モッツァレラチーズ、リコッタチーズ、ハムが入った昔ながらのスタイル。からりと揚がった香ばしい生地と、チーズのやさしい口どけが好相性。生地はサクサクとした食感で、思った以上に軽い印象。できたてあつあつはひと際おいしく、大ぶりながらペロリといけてしまうはず。

イタリア修業時代の味。本場シチリア郷土料理をお届け

店名の「パレルモ」とはシチリア島の都市であり、太田さんが初めて修業に訪れたという思い出の地。「ギリシャやアフリカなど異国の文化が入っていたりと、イタリアの中でもシチリア料理はちょっと独特なものがあります。現地で出会った郷土の味を紹介したかったんです」。

 

前菜から一品料理、パスタまで、本場で学んだ味を再現。例えば前菜に登場するにしんの南蛮漬けは、レーズンやナッツをさり気なく加えることでシチリア郷土の味わいに。

ランチの前菜盛り合わせ 。パスタとセットで1,200円

 

にしんの南蛮漬けにはレーズンを、カポナータには松の実やケッパーを加えて南イタリア風に。ライスコロッケはミートソースで炊いたご飯にモッツァレラチーズを忍ばせて。

自家製ソーセージと夏野菜ラグー(ランチは前菜盛り合わせとセットで1,200円、ディナーは単品1,500円)

 

ショートパスタのカサレッチに、パプリカ、ズッキーニ、茄子、たまねぎなど夏野菜をあわせてカラフルに。

カウンターを中心とした店内は女性ひとりでも過ごしやすい気さくな雰囲気。ランチに、ディナーに、二軒目にと、幅広い使い勝手も大きな魅力です。

 

「ピッツァフリッタ」はテイクアウトもOKで、小腹が空いたらふらりと立ち寄り、揚げたてをがぶりと頬張るもよし。「武蔵小山の街でピッツァフリッタを食べ歩きする人を当たり前に見かけるようになれば」と太田さん。南イタリア名物揚げピッツァが、武蔵小山の新名物になる日も近い!?

取材・文:小野寺悦子

撮影:森山祐子