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食通が見いだした、今月の新店
新しいお店がどんどん出店し、ますますの盛り上がりを見せる飲食業界。「気になる店が多すぎてどこの店に行ったらいいかわからない!」という人も多いのではないでしょうか。
そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。
今回は、フードパブリシストの高橋綾子さんにお答えいただきます。
教えてくれる人

高橋 綾子
フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレスとして従事した中で肥えた“食”へのこだわりは、その後の素晴らしい人々との出会いと相まっていつしか人生そのものに。その間に培った食のデータと人脈を武器に“喜ばれるレストラン”の発掘に勤しむ日々。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
今月のベストワン
Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください
A. 「たまごぐらし」です

TKG好きに朗報です!「日本たまごかけごはん研究所」が監修する究極の卵かけご飯を提供する店「たまごぐらし」が表参道の交差点に誕生したのです。「日本たまごかけごはん研究所」とはいったいなんぞや?と言いますと、TKGの魅力を追求し、日本の食文化を世界に発信することを目的として設立された一般社団法人で、卵と醤油と米の組み合わせ、さらには食べ方やトッピングを研究する他、全国のおいしいTKGの店を紹介したり、「幻の卵屋さん」の運営、オリジナル調味料の開発・販売など、TKGにまつわるさまざまなことで活動されています。

その研究所プロデュースの希少な卵でTKGが食べられるというから、卵好きにはたまったもんじゃありません。北海道から沖縄まで全国の生産者から毎日産みたてを直送してもらう卵は現在75種類あり、その中から6種類以上が日替わりで店に並びます。

メニューは卵が2〜3種食べ比ができ、1段から3段まであるおばんざいのお重を選んで組み合わせるセットが8種類。追加メニューには「卵1個(300円〜)」「ご飯おひつおかわり(600円)」「赤味噌汁(300円)」「ブランドたまごサラダ(400円)」「自家製海苔の佃煮(200円)」「自家製なめ茸(200円)」があります。
Q. おすすめメニューは?
A. たまごも小鉢もおばんざいもバランス良く楽しめる「Gセット」です

あれもこれも食べたい私がおすすめするのは食べ比べ卵3種、小鉢セット、ブランド卵サラダ、選べる日替わりのおばんざい料理1種に赤味噌汁がついた「Gセット」です。おばんざいは「鶏のからあげ」「サバの塩麹焼き」「ウインナーとブロッコリーのカレー炒め」から、隠し味にマヨネーズを使ったタレに1日漬け込んで片栗粉の衣をまぶして揚げた「鶏のからあげ」をチョイス! 衣はカリッカリで鶏肉はしっとり。さすが一番人気のおばんざいだけあります。卵サラダには本日、埼玉の「宝玉卵」を使用。黄身の味が濃く“卵を食べてる”感がすごい! 自家製ドレッシングをかけた野菜に混ぜて食べると酸味が加わり無限ループに陥ります。

どれもこれもおいしそうで悩みに悩んで選んだ卵は、(写真左から)サラッと軽い味わいで冷やご飯でもおいしく食べられる「岡山:神の島レモンたまご」、黄身の色がダントツに赤く濃厚な味わいの「青森:十六代真っ赤卵」、マンゴーとココナッツを飼料にしたフルーティーな卵で味のバランスがとっても良く何と市場価格1個888円の最高級卵の「熊本:天草タマンゴ」。

そして食べ方も卵をメレンゲ状にしてからご飯と混ぜたり、白身とご飯を混ぜて黄身をのせたりと思いもよらないスタイルを考案しています。おすすめは醤油をご飯にかけて混ぜておいてから溶いた卵をかける「Sunrise」。卵の風味が一番わかるそう。選んだ3種類の卵を同じスタイルで食べ比べしたり、別のスタイルで食べたり、トッピングしたりしていると、おひつにあったご飯が全部なくなってしまいました。そうそう「お口直しのガリ」がびっくりするほどおいしくて、確かに口直しにピッタリなんです。いやぁ、楽しい! しばらく通ってTKGを究めたくなりました。



