サステナブルコーヒーをはじめ多様なメニューを展開

カフェのメニューは、ベーグルやバゲットサンド、ニューヨークチーズケーキなど、NYテイストのラインアップ。ベジタリアンメニューやキッズメニューもあり、多様性に対応している。さらに特徴の一つとなっているのが生産者ファースト。
コーヒーは、エチオピア、コロンビア、ニカラグアの契約農家から仕⼊れた⾖のみを使⽤。これは、⼀般的なフェアトレード・コーヒーは流通の中間業者を経由するため、農家の⼥性や⼦どもにまで⼗分な報酬(⽣活賃⾦)が届かない場合が圧倒的に多いからだ。
「農家と直接契約を結び、より適正な価格で豆を買い取ることで生産者の収益向上を図るだけでなく、労働力を確保し、少しずつ生産量を増やして農園の気質を上げていくことにもつながっています」(⽥瀬さん)

注文ごとに茶筅でたてる「オーガニック宇治抹茶ラテ」は、特に外国人客に大人気。有機無農薬栽培にこだわる「童仙房茶舗」の有機抹茶を使用しており、香味豊か。

NYスタイルのホールグレイン(全粒粉)、GMOフリー(遺伝子組み換えでない)ベーグルにたっぷりのサーモンとオニオンを添えた「NYCベーグルサンド」はthink coffeeのシグネチャーサンドイッチ。使っているベーグルは、“利益ではなく人のためのパン”を作り、米国オーガニックパン業界でNo.1といわれる「アルバラドストリートベーカリー」のもの。

石窯で焼き上げたライ麦パンにピーナッツバターとはちみつを塗り、バナナとシナモンパウダーをトッピングした「バナナ・ピーナッツバター・トースト」はNYを意識したメニュー。甘すぎずピーナッツの風味が香ばしく、コーヒーとの相性も抜群。
他にもSDGsへの取り組みが随所に

⽥瀬さんも愛用しているthink coffeeのロゴがあしらわれたトートバッグは、サステナビリティへの思いを形にしたオリジナルアイテム。北海道厚岸町で漁業者の協力により回収された廃棄漁網を、特殊な技術で再生したデニム素材をベースとし、ハンドルや肩掛けベルトには四国で放し飼いで育った食用の豚の皮を、クロムなどの化学物質を使わず、自然と人に優しい製法でなめした高品質な皮革を使用。大きくマチのあるデザインで、レジャー、旅行、出張など幅広いシーンに活躍。サステナビリティに関心がある人だけでなく、単におしゃれ好きやトート好きな人も手に取りたくなる仕上がりとなっている。



think coffeeでは、調理段階で可能な限り生ごみが発生しないよう工夫をしている。しかし、どうしても発生してしまう生ごみやコーヒーかすはコンポストを活用して堆肥に変え、ハーブ等の育成に活用。ビル内で循環する取り組みを行っている。将来的には、think coffeeのコンポスト活動を通じて近隣地域の人々と一緒に循環型社会の実現を目指している。

think coffeeの入るビルは、安田不動産所有の築50年のビルを再生建築したもので、SDGsの拠点として1棟まるごと⽥瀬さんが借り上げている。
1〜2階がカフェ、3〜4階はコミュニティースペースと貸し会議室となっているほか、6階にはキッズスペースを完備。未就学の子ども連れの家族は1階のカフェで購入したドリンクやフードを持ち込んで利用でき、大好評となっている(平日・週末・祝日とも8〜17時、大人1名あたり1時間220円)。
“think”せずとも、リラックスがきっかけに

おいしいコーヒーと居心地のいい空間を通じて、人や地球に優しいさまざまな取り組みを行っている「think coffee」。
今後は、ビル全館で再生可能エネルギーへ切り替え、東京の緑化を進めるため屋上での養蜂を予定しているほか、東京都内や他の地域で店舗を増やしていくことも目指しているという。
「カフェに関しては、どうぞお好きなだけ長居してください(笑)。元々think coffeeの“think”は、創業者のジェイソンが、このコーヒーはどこから来ているかを考えてみよう、という起点で始めていて、それは素晴らしいことだと思います。でも、考えるために来る必要はないんです。ただリラックスしておいしいコーヒーと出会う。ここに来ればそれだけでもSDGsにつながる可能性がありますから。一つのきっかけになってくれれば」
まずは気軽に足を運んで、身構えて取り組むのではなく、当たり前の日常からつながっていくSDGsを体験してみては。
※価格はすべて税込


