「グレープリパブリック」のワインに合うメニューとは?
ディナータイム、ワインは1杯(880円~)からのオーダーもボトルのオーダーも可能だが、おすすめは「グレープリパブリック」のワインを存分に味わうことができる2時間制のフリーフローだ。自社ハウスワインを4種楽しめる「ピッコラ」(2,750円)と自社ハウスワイン4種に加え、おすすめの「グレープリパブリック」4種も楽しめる「グランデ」(4,950円)の2つのフリーフローから選ぶことができる。山形県産のデラウェアと少量のスチューベンを使用した「デラフレスカ2023」をフリーフローで楽しみたければ「グランデ」を。
「デラフレスカ2023」に合わせて運ばれてきたのは、冷前菜の「トマトと自家製酵母パンのクロスティーニ」。香ばしく焼いたライ麦を使ったパンの上に、繊細でマイルドなストラッキーノチーズ、ホワイトバルサミコなどに漬けたフルーツトマトをたっぷりと添えた爽やかな味わいだ。「グレープリパブリック」のワインは、ハーブやスパイスとの相性が非常にいい。ちなみに、ランチメニューでは自家製パンがおかわり自由。
「白いカチョエペぺ」は、一般的には黒胡椒を合わせる料理だが、ワインとの相性を考慮して白胡椒に変更し、チーズはペコリーノをメインにパルミジャーノを仕上げに少々。そのため、上品な仕上がりになっている。
パスタは、「浅草開化楼」の製麺師の不死鳥カラス氏とサローネグループの統括料理長を務める樋口敬洋氏が共同開発したカラヒグ麺(低加水パスタフレスカ)を使用しており、心地よい弾力がクセになる。ワインは、イチゴのような赤いベリー感があるハウスワインの「Rosso2022」を。
「パスタ世界チャンピオン監修ラザニア」は、その名の通り、イタリアのパスタメーカー・Barillaが主催する「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ 2019」で優勝した「SALONE 2007」のシェフ、弓削啓太氏が考案した逸品。
木次乳業のノンホモパスチャライズ牛乳を贅沢に使用したベシャメルソースがポイントで、ミルクが香るような優しいテイストは子どもにも大好評。バットに生地とソースを重ねた後、いったん冷凍するのがおいしさを引き出す秘訣だとか。ランチメニューでは10食限定で提供しているが、1回転目のオーダーで完売してしまう人気ぶり。ラザニアに合わせるのは、この後登場する肉料理とも好相性の「カベルネ ソーヴィニヨン 2021」。
広島県にあるなかやま牧場から仕入れる極上の高原黒牛は、サローネグループの他の店舗でも使用するこだわりの食材。脂の融点が低く、さっぱりとしながらもうまみの濃い肉質が特徴だ。オーブンでじっくりと休ませながら火入れした高原黒牛は、しっとりと柔らかな口当たりだ。
「なかやま牧場高原黒牛ランプのローストとズッキーニのとろとろ焼き」は、あえてソースなしで提供している。よくソースとワインの味わいをペアリングするというが、こちらの一皿は、添えているズッキーニがソースの役割を果たしている。水分を閉じ込めるように焼いたズッキーニは、驚くほどジューシーで瑞々しい口当たり。なかやま牧場の赤身の肉質と「カベルネ ソーヴィニヨン 2021」のワインのトーンがぴったりと合う。
山形で生み出される「グレープリパブリック」の多彩なワインを堪能でき、その魅力がよく伝わってくるレストラン「GRAPEREPUBLICINC. VINERIA SALONE」。サローネグループのシェフたちがワインに合わせて提案する料理といっしょにいただけば、ワインもフォークも止まらない。わざわざ訪れる価値ある一軒だ。ぜひ空腹で訪れ、たっぷりと楽しんでみてほしい。帰りにお好みのワインを購入して帰るのもいいだろう。
※価格はすべて税込、サービス料10%別