【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#182】「spice curry & BAR ドンカリ」

矢口渡で間借り営業をしていた「ドンカリ」が2024年6月1日、西蒲田の地で「spice curry & BAR ドンカリ」として独立店舗をオープンしました。

2024年6月1日にオープンを迎えた「spice curry & BAR ドンカリ」

昼はスパイスカレー、夜はスパイス料理と〆カレーのバー営業ということで夜に訪問。

店内のカウンター席

カウンター席ですが狭苦しくなく、ゆっくりと料理とお酒を楽しめる雰囲気の店内。

店内の壁のシェルフにはお酒がずらり

お酒はイタリア系のものが色々とそろっているのですが、マスターは元々イタリアや台湾などから食材や食品機械、その他コーヒー商品の委託加工製造請負などの会社の経営されていた方だからこそ。

「ジンプリモ アフリカ」

「ジンプリモ アフリカ」1,100円はイタリアのジンですが、アフリカをイメージさせるようなスパイスジンであり、香り高い逸品。

お通しの軟骨のスパイス焼き

お通しは軟骨のスパイス焼きで、焼き具合も程よく、肉付きの良い軟骨の食感が楽しいです。お通しがおいしいお店はだいたい当たりなのですが、こちらもまさにそれ。

「パニプリ ドンカリ風」

続いて「パニプリ ドンカリ風」660円を。パニプリとはインドの軽食ですがこちらはオーセンティックなソースではなくプリの中に具材も入り、そこにトマトソースを入れて食べるオリジナル。

トマトソースをかけて味わうのが楽しい

やはりイタリアの風を感じるテイストで初心者にも食べやすく楽しい仕上がりです。

「マグロのタルタル ドンカリ風」

「マグロのタルタル ドンカリ風」880円はバゲットにのせていただきます。タルタルのまろやかさに加えてしっかりと後がけされたチリを中心としたスパイスが程よい刺激でお酒のすすむ味。

「長ネギのグリル&食べラー」

「長ネギのグリル&食べラー」660円は中華風の食べる辣油を長ネギとともにいただくのですが、このネギが実に甘みがあっておいしいのでネギ好きなら必食です。

「〆のカレー」

「〆のカレー」660円はランチのカレーの具無しバージョン。だしのうまみとスパイスの香りのバランスが良く、サラサラとお茶漬け感覚で食べることができます。

〆のカレーは、サラサラと胃袋に流し込めるタイプのカレー

どれも楽しくてわかりやすいおいしさの料理だと言えます。マスターは若い頃からシャバシャバのカレーが好きで、今はなき蒲田の「タージマハール」でカレーにハマったと聞いて色々と納得。タージマハールといえば虎ノ門の名店「カレーの店 ガン爺」のルーツですから。

つまりはオールドカレーファンにも刺さるテイストでありつつ、ポップでキャッチーな雰囲気のスパイス料理は若い世代のカレーファンにも楽しめるという全世代対応型。メニューも季節ごとの旬を取り入れて少しずつ変えていく予定だそうで、通い甲斐のあるお店となりそうです。

蒲田と言えばインド料理やネパール料理など現地系料理の名店が多いエリアですが、そんな中で誕生した創作系の新名店。

既にお店も人気となっていて地元の常連客が増えているので、行く際には予約することを推奨します。

※価格はすべて税込

撮影:カレーおじさん

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部