〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
銀座 深川玄庵(東京・銀座)
2024年6月18日「銀座 深川玄庵」が門前仲町から東銀座に移転し、リニューアルオープンしました。そばと季節の日本料理からなる夜のコースのみという新しい形での出発です。
店主は、和食で長年活躍した後、立石の名店「玄庵」が主催する「江戸東京そばの会」で修業。「玄庵」からのれん分けという形で「深川 玄庵」を2022年にオープンします。
「深川 玄庵」では江戸前の二八そばと、野趣あふれる十割の田舎そばの2種類を提供。店主が米子出身ということもあり、隣県である島根県出雲の釜揚げそばや割子そばといったご当地そばも、江戸そばと共に楽しめました。
この「深川 玄庵」が移転し、「銀座 深川玄庵」となってオープンしたのは、歌舞伎座から徒歩2分の距離にあるビルの6階。床から天井まで届く大きな窓がある開放感のある店内には、店主が集めた備前焼のコレクションや清水公照氏の絵画などが飾られ、大人が落ち着く空間になっています。
席数はカウンター3席、窓際に置かれたテーブル席2席、テーブル席4席の計9席。銀座という立地で眺めも良いので、家族や友人との会食だけでなく、接待やハレの日の食事にもぴったりです。
いただけるのは、完全予約制のそばと季節の料理からなるコースのみ。豊かな和食の経験を持つ店主が作る季節の食材を生かした料理は、門前仲町に店を構えていた時からセンスがいいと評判。
オープンを記念した「オープン特別コース」では、ハモやズワイガニ、鮎、アワビなどの贅沢な素材を丁寧に調理した逸品の数々が並びます。
そばは「深川 玄庵」ならではの石臼びき手打ちの二八そばと十割田舎そばの2種類。江戸前の二八そばは、ほのかな香りとツルリとしたのどごしが楽しめます。粗びきの十割そばは、殻をむいたそばの実をそのままひきこんだ、少し色が濃いめのそば。ざらりとした食感があり、よりそばの味や香りを楽しめます。
二八そばはのどごしを楽しむせいろに、十割そばは出雲そばでのスタイル、割子そばでいただきます。それぞれのそばには異なる国産のそば粉が使われ、味わいを食べ比べるのも楽しいですね。
ドリンクには日本酒を中心にワインやシャンパンなどもラインアップ。端正な日本料理にワインを合わせるのも粋ですね。
すでにおいしいそばをいただける店として定評のあった「深川 玄庵」が、「銀座 深川玄庵」としてさらに奥深い料理の世界を見せてくれます。
いつもと違う大人ならではのそばの楽しみを味わいに、出かけてみてはいかがでしょうか。
食べログレビュアーのコメント
『先付け
アカモク、夏野菜寄せ、胡麻豆腐、つぶ貝、ロースト。寒天寄せにジュンサイ入ってて感涙。
蒸し物
アワビ酒蒸し+。アワビとそのキモ絶品。生姜風味の桃ゼリーも然り。
蕎麦1
割子。道産粉キタミツキ初食。うまい。レラノカオリに負けてない。前店で食べたときより上。
茶碗蒸し
鱧in&海苔on。鱧は京都で食べたのに比肩。骨断ち完璧、身肉ぷりっぷり。
蕎麦2
もり。常陸秋を二八で。盤石にして鉄板。
そしてつゆが素晴らしい。おかしな表現だが香ばしい。出汁とカエシどちらに起因するのか不明。
蕎麦3
2におろし載せてぶっかけで。出雲・越前ほどコアでない優しい味わい。
蕎麦屋の範疇に収まらない割烹・料亭の味。
この内容で1ドリンク付いて¥8,800はバーゲン。いずれ予約取り辛いお店に』(五井コエチアさん)
※価格は税込。