出世ごはん

デキるビジネスパーソンはこんなお店で食べている!  元銀座のホステス&開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から見極めた「出世する店」を「おいしい理由」とともにご紹介!

No.3 本格インドカレーも評判! ファストに活力を与えてくれる立ち食いそば 

よもだそば

「よもだそば」さん。日本橋店もあるのですが、やっぱり馴染みのある街の方に足が向いてしまうということで銀座店の方をご紹介させていただきます。

出典:代々木乃助ククルさん

ホステス時代は平日、毎日通っていたわたくしにとって「銀座は庭」ではあるのですが、実は晴海通りよりアッチ、すなわち14丁目は昼および“カタギ”イメージの強いエリアなのでちょっとアウェイな場所なんです。特にホステス以外誰も着てないようなボディラインがくっきり出るようなワンピースと、美容院でセットした頭で歩いているとなんとなく肩身が狭いというかなんというか。

 

ヘルプ(バイトのホステス)時代、夕方そのあたりを歩いていると20代のイケメンがわたくしを見て「あのコ、かわいい!」と1m先から褒めてくれたのを、そのお連れさまが「バカ、あれはホステスだよ」とイケメンをたしなめ、たしなめられたイケメンも「なぁんだ」とがっかりしちゃってるところに遭遇したのがトラウマになっているというか。ホステスってつくづく、カタギの独身にはモテないよなぁと思い知らされたということもあり、わたくし的にはちょっと「遠い感じのするエリア」ではあるんですよね。

 

でも、だからこそ、カタギになった今、思う存分、満喫してやろう! というエリアでもあり、まして立ち食いそばなんて、ホステス時代、指導役の黒服から「銀座のホステスたるもの、決してそのような店に出入りしているところを見られないように」と厳重注意を受けてもいたわけですから、自由に出入りできる今、足を踏み入れるだけでもときめいてしまうんですよね。まして「よもだそば 銀座店」さんはお味も大変よろしいですから、なおさらです。

いつ伺っても満席、なイメージ。麺は自家製の生そば、出汁も化学調味料不使用で、期間限定で東北牧場から直送される完全無農薬野菜を使うメニューの提案など、真摯な想いが伝わってきます。洗練された味わいあってこそのご発展なのはもちろんのこと、さすが、繁盛されているお店は出世ポイントをしっかり押さえていらっしゃいます。

システムとしては食券を買うセルフサービスなんですが、券を買っちゃった後に「あーやっぱりコロッケ追加すればよかった」なんてことってあるじゃないですか。そのへんの人間がもつ欲望の心理をよくご存じで、そばを受け取るカウンターに「現金にてトッピング追加承ります。お気軽にどうぞ。」とリベンジチャンスのご提示が。他店でもやってらっしゃるところがあるかもしれませんが、はっきりと「食券だけじゃなく、追加でキャッシュオンデリバリーできますよ」と書いてあるのがいいと思うんです。「また券売機に行くのも面倒だし」と、諦めずに済む。希望がある。なによりですよね~。

また、内容的にも「鶏のささみ天」「岩下の新生姜天」「ハムカツ」といった、そそるものがたくさんあるうえに、アイテム数も豊富で「選べる楽しさ」も提供していらっしゃる。スパイスの香り高く、キレのいい後味のカレーも評判ですし。で、もたもたしていると厨房から「は~い、待っている間に左側にあるお箸を取りましょうね」などと、的確なご指示が飛んできて、並んでいる列がスムーズに流れる気遣いもしっかり。これら、小さな「ひと押し」の積み重ねが売り上げを伸ばしてくれるわけですよ。お客の立場からしても、時間が短縮されるのはありがたい。サッと食べてサッと帰るための立ち食いそばなんですから。なおかつ、お財布にやさしい。

デキるビジネスマンは最小限の時間とコストで最大限のベネフィットを掴む! を象徴するような一軒は、ファストに働く活力を与えてくれます。