お客さんの声で生まれた「ドーナツのっけプリン」
そして、ここでは今トレンドの「のっけプリン」も食べられるんです。ほどよくグレーズされたドーナツの上に、プリン、アイスそして生クリームとさくらんぼがのった圧巻のビジュアル。
正式なメニューではなくトッピングメニューなのですが、これがよく出るそう。通常のプリンにアイスとドーナツをトッピングオーダーすることで食べられます。裏メニューみたいで童心をくすぐりますね(笑)。
ドーナツとプリンを食べたいと希望があったお客さんに1枚のお皿でたまたま提供したことで人気が出てきたそう。
ドーナツのっけプリンはふわっふわなドーナツに、プリンのほろ苦いカラメルが染みていてこれが絶妙にマッチ! プリンのコクのあるうまみとドーナツを両方楽しめる贅沢なメニューなんです。これは食いしんぼう万歳!
KISSA RAYのルーツとは?
今回は店主のRAYさんにいくつか質問をさせてもらいました。
プリン王子「KISSA RAYについていろいろと伺いのですが、どうしてKISSA RAYを作ろうと思ったんですか」
RAYさん「人と人がつながる場所を作りたいって思ってたんです。その思いをカタチにしたのがこのKISSA RAYです」
プリン王子「それは素敵な思いですね! ちなみに人と人をつなぎたいという思いのルーツはあるんでしょうか」
RAYさん「学生時代にオーストラリアへ留学に行っていて、その頃に感じたオーストラリアのカフェカルチャーがすごく良くて。カフェに行くと人と人が語り合い、色んな出会いが生まれる。そんなコミュニケーションの場なんだと感じて、自分もそういう場を作りたいって思ったんです」
プリン王子「オーストラリアに留学に行かれてたんですね。なぜオーストラリアだったんですか?」
RAYさん「学生でも安く留学に行ける国がいいなと探していた時にいくつか候補が出てきたんですが、地元の宮崎に似て海があるというところに引かれてオーストラリアに決めました」
プリン王子「ボクは留学したことはないのですが、すごい行動力ですね。なぜ、留学しようと思ったんですか?」
RAYさん「高校時代に一度、アメリカに留学に行きました。そのとき、日本とは何もかもが違ってショックを受けたんです。その後大学に通い就活をしていたのですが、その頃、東日本大震災が起こっていろんなものがめちゃくちゃになっているのを見て、この先何が起こるかわからないと感じたんです。そして、やりたいことをやろうと思えてきて、就活をやめました。何をしようかと探っていた時に、あの留学で感じたショックが忘れられなくて、1年間オーストラリアに行ったんです。そこでの気づきがあったのをきっかけにコーヒー屋で働いて、いろんな人と出会って自分の店を持ちたいと感じるようになってこの店を作りました」
プリン王子「ほんとにすごい行動力ですね。お店を下北沢にしたのは理由があるんですか?」
RAYさん「下北沢って、夢を追いかけている人たちが集まるすごくエネルギーのある街だなって感じたんですよ。その街で人と人がつながる場所を作れたらいいなって。店をやる上で、日本の良さを引き継ぎ大切にしたいなと思って日本の喫茶店文化にならってKISSA RAYにしました」
お客さん一人ひとりに爽やかな挨拶をしたり、心地のよいコミュニケーションをとってくれたりするRAYさんの接客もまたこのお店の素晴らしいところです。プリンもコーヒーも接客も、本当にすてきなお店。人と人がつながる場所は下北沢にありました。