オーダーが入ってから焼き上げる「フレンチトーストのっけプリン」
続いて「フレンチトーストのっけプリン」は、オーダーが入ってからフレンチトーストを焼き上げてくれます。アパレイユに一晩じっくり浸したパンを、バターを引いたフライパンで焼き、オーブンで加熱。
贅沢に2つのフレンチトーストを重ね、さらにその上にプリンとアイスをのせることで完成します。高さがあってかわいい!
外側はカリッと、中はふわっとしたあったかいフレンチトーストの上品な甘さとクリームチーズ入りのプリンのむっちり感、ひんやりとしたミルクアイスの風味豊かな味わい。言わずもがな絶品です。
別添えのメープルシロップをたらりとかければそこはもう天国。うますぎる……。
原点にして頂点? 「メニューにない、メニュー。」
最後は「beans farm」の人気に火をつけた「メニューにない、メニュー。」。なんとも興味をそそる名前です。その名のとおり、メニュー表にはのっておらず、知っている人しか頼めないメニューになっています。
運ばれてきた瞬間に驚愕! プリンの上にコーンアイスがズドンと鎮座しているではないですか。斬新すぎるビジュアルに胸を躍らせながらプリンを楽しみます。
プリンのコクとアイスのミルキーな甘さ、そして苦めなカラメルとのコントラストをしっかり堪能できて満足感がすごい。“映え”だけとは言わせないしっかりおいしいプリンなんです。
今回は店主である朝倉さんに色々とお話を伺いました。
プリン王子「『beans farm』を営む上で力を入れていることなどはありますか?」
朝倉さん「当店は都心から近いとは言えない立地のため、どうしてもお客様に足を運んでもらえるようなものが必要だと思っています。もちろんいつも利用してくれている近場の方々はいらっしゃるのですが、より多くの方に楽しんでもらえるようなことをよく考えていますね」
プリン王子「『メニューにない、メニュー。』が出た時にすごいプリンを作られたな、と感じました。こんなすてきなプリンなら遠くでも食べに行きたくなっちゃいますよ」
朝倉さん「ありがとうございます。Instagramで集客をしたいといろいろ画策した結果、この投稿を見せるか、メニュー名を知っている人のみ頼めるメニューを作りました。そうすることでお店のInstagramを見てくれたり、気にしてくれたりするようになるかなと」
プリン王子「『beans farm』はお父様から引き継いだお店だと思うんですが、プリンは当初からあったんですか?」
朝倉さん「プリンは自分の代から出したメニューで、そこからいろいろと試行錯誤して今のプリンとなりました。お店をリニューアルオープンした4年半前に、コーヒーのお供になるスイーツを出そうと思ったのがきっかけです。プリンにまつわるメニューはたくさんありますが、ベースのプリンはこの1種類のみとなっています」
プリン王子「本当に『beans farm』さんのプリンはどれも目を引くような圧巻のビジュアルのものが多いですが、どれもしっかりおいしいですよね! こだわりの強さを感じます。今まで本当にたくさんのプリンを食べてきましたがプリン単体もトップクラスにおいしいと思っています」
今の時代、おいしいものを作るだけでは世の中に知ってもらえないことも。せっかく作ったおいしいスイーツも知られることなく店をたたむことになる飲食店が多くあります。知ってもらえる努力もまた同様に必要。そんな努力をされた結果うまれたのが「beans farm」のプリンたちでした。
これらのスイーツに対して「映えだけでしょ」と揶揄する人も一定数いますが、声を大にして、そんなことはないとここに宣言します! 大前提にあるのはお客様に喜んでもらいたいという思い。お父様の代から受け継がれたのは、すてきなお店とすてきな思いです。ぜひ、「beans farm」自慢のプリンを食べに行ってみてください。