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食通が見いだした、今月の新店
新しいお店がどんどん出店し、ますますの盛り上がりを見せる飲食業界。「気になる店が多すぎてどこの店に行ったらいいかわからない!」という人も多いのではないでしょうか。そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。
今回は、さまざまなフードメディアで活躍するライターの中森りほさんが推薦する「Baby J’s」を紹介します。
教えてくれる人
中森りほ
飲食Webメディアの編集を経て2017年よりフリーライター。「Numero.jp」「mina」「コロカル」「食楽web」「楽天トラベルガイド」「飲食店ドットコムジャーナル」などの取材に加え、プライベートで毎月国内外のホテルや飲食店に赴いている。
今月のベストワン
Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください
A. 「Baby J’s」です
「SOIL Nihonbashi」や「SOIL Setoda」などの企画や開発、運営を一気通貫で行うStapleが手がける複合型フードホール「Meiji Park Market」が都立明治公園内にオープン。この施設内に4月19日に誕生したのがバターミルクフライドチキン専門店の「Baby Jʼs」です。
日本橋のベーカリー「Parklet(パークレット)」を手掛けたケイトさんとジェイジェイさんが、2020年に札幌で立ち上げたブランドです。これまでは東京や札幌、博多など各地のポップアップストアで、アメリカ南部のソウルフードであるバターミルクチキンを使ったフライドチキンサンドなどを提供していました。販売開始から数時間で完売するなど根強いファンを多く抱えており、今回初めて東京で実店舗を構えた形です。
Q. 「Baby J’s」でおすすめしたいメニューを教えてください
A. 「バターミルクフライドチキンサンドイッチ」1,500円です
名物のバターミルクフライドチキンを使ったクラシックバーガーです。バターミルクとは、バターを作った後に残る液体のこと。このバターミルクに鶏肉を漬け込み、フライドチキンにするのがカリフォルニアやアメリカ南部では一般的なんだそう。
「Baby Jʼs」では国産の鶏モモ肉を1個に120gほど使い、オリジナルの衣をつけてフライドチキンにしています。ガリッガリ&ザックザクでスパイシーな衣をまとった、しっとり柔らかく、まろやかでジューシーなフライドチキンは、他とは一線を画す食べ応えです。自家製マヨネーズとヨーグルトを使ったソースが、コクと爽やかさをプラスしています。 フライドチキンの下には、キャベツや赤玉ねぎ、ピーマンやパセリを使ったコールスローが敷かれているのですが、マヨネーズではなくディジョンマスタードを使用。そのためビネグレット風味で重たさがなく軽やかで、フレッシュな酸味がフライドチキンと良いバランスです。
バンズはベーカリー担当のケイトさんによるもの。「Parklet」で販売している、北海道産小麦と自家製天然酵母を使い24時間発酵させてから焼き上げる、パンドミをベースにしたオリジナルです。ずっしりと重いバーガーですが、バランスの妙が光り、どんどん食べ進めてしまいます。北海道「Hobo Brewing」のビールも常時2種類オンタップしているので、生ビールと一緒に楽しみたいところです。
※価格は税込