最後の一滴まで飲み干したい! 「稲中」の作り方

そんな阪田さんが作る「稲中」は、こうして作られている。

稲庭うどんで有名な「佐藤養悦本舗」が手がける、乾麺タイプの中華そば。国産小麦100%を使用し、2日間じっくり干し上げて完成となる
たっぷりのお湯の中で泳がせるように約4分ゆでる
ゆで上がった麺を網に取り出す。ここでしっかり水気を切ることでクリアな味わいになる
スープのだしは養鶏場から直接仕入れる雄の種鶏を使用。灰汁を丁寧に取りながら弱火で9時間近く煮る。筋肉の繊維質から深い味わいのだしが取れるそうだ
作る杯数分だしを寸胴から取り出し、温める
醤油ダレには弓削多醤油の「吟醸純生しょうゆ」、白扇酒造の「福来純本みりん」を使用。表面に浮く香り豊かで濃厚な鶏油は自家製だ
醤油ダレを加えた丼にだしを注ぐ。たちまち醤油の芳醇な香りがブワッと広がる
ゆで上がった麺を入れ、麺線を整える。稲庭中華そばならではの光沢が美しい
チャーシューは長年アイデアを温めていた調理法、コンフィで仕上げている。煮豚よりも軟らかな食感で、肉もほんのり甘い味わいだ
コンフィで仕上げたチャーシューをのせて
細く薄く切ったメンマ、小口切りではなく約4cm幅に切った万能ねぎをあしらって完成となる