〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

Stand Bò Bún(東京・祐天寺)

出典:oogeba625さん

2024年1月、東急東横線・祐天寺駅東口から徒歩約3分、祐天寺みよし通り商店街にベトナムの麺料理“ブン”の専門店「Stand Bò Bún(スタンドボブン)」がオープンしました。

こちらは、学芸大学にあるベトナム料理店「Stand Bánh Mì(スタンドバインミー)」の3号店。「Stand Bánh Mì」は「ゴ・エ・ミヨ2020」のPOP部門に選出された人気店で、ベトナム本国の味の再現ではなく、フランスの調理法を取り入れたフレンチベトナミーズ。体に優しい無添加・無化調にこだわり、ここでしか食べられないオンリーワンな味わいで評判を呼んでいます。

店主の白井瑛里氏は、飯田橋にあるフレンチビストロ「Meli-Melo」のシェフ・宗像康雄氏に師事し、2017年に独立後、学芸大学に「Stand Bánh Mì」をオープン。続いて、2022年に自由が丘にて「L’Atelier de Stand Bánh Mì(ラトリエ ドゥ スタンドバインミー)」、2024年3月13日には麻布台ヒルズに4号店となる「CƠME by Stand Bánh Mì(カム バイ スタンドバインミー)」をオープンさせました。

「ブン・ガー」

お店で使用する食材を国産にこだわる中、唯一納得できるものを見つけられず、ベトナムのものを使用していた米麺の「ブン」。ある時、“納得のいくものがないのなら自分で作ろう”と思い立ち、配合や製麺方法、ゆで時間など数百種類の試作を経て、ようやく納得のいく麺に辿り着いたのだそうです。

日本人が好む喉越しやコシを実現させるため、佐渡産の高アミロース米を主体に、北海道産の希少な馬鈴薯とアルファ米を最善のバランスで配合。さらには、つなぎとなるアルギン酸ナトリウムのような食品添加物を一切使わず、100%自然由来の原料のみを使い、毎日店内で製麺しています。温度や湿度がズレたら麺にならないくらい繊細で、製麺機メーカーも過去に成功事例がないと驚いているとか。

「ボブン」

お店の看板メニューは、自家製麺をスイートチリソースで和えて食べる「ボブン」1,650円です。店名にも冠している「ボブン」とは、ベトナム南部を中心に全土で食べられているブン・ボー・ナンボー(温かいブン麺に牛肉をのせたサラダ麺)などがフランスに渡り、独自に進化を遂げたフランス経由のライスヌードルサラダのこと。フランスでは最もポピュラーなベトナム料理と言われています。
麺の上には、ライスペーパーで巻いた揚げ春巻や甘ダレでマリネしてレモングラスと一緒に炒めた牛肉、たっぷりの野菜がトッピングされています。 

「ブン・マッシュルーム」

ブンは全部で6種類。ボブン同様、ライスヌードルサラダとしてソースを絡めて食べる白身魚フライがのった「ブン・チャーカー」1,430円やビーガン対応メニュー「ブン・マッシュルーム」1,430円のほか、薬膳スープに入った「ブン・ガー」1,650円、「トマトの蟹出汁ブン」1,650円などスープ入りのメニューも。

「トロ茄子のグリル 特製ピリ辛ネギ油がけ」

ブン以外に、惣菜も多数取りそろえています。「トロ茄子のグリル 特製ピリ辛ネギ油がけ」990円は、さっぱりしていて暑さを感じる季節にぴったり。ランチから楽しめる自然派ワインとも相性バツグンです! 持ち帰りできるメニューも多いので、自宅での食事や持ち寄りの一品にも利用したいですね。

出典:@ayum_i_さん

座席は円卓とカウンターを合わせて12席。学芸大学の「Stand Bánh Mì」と同じミントグリーンの色壁が明るくクリーンな雰囲気で、女性ひとりでも気軽に入れます。ベトナムで買い付けてきた絵画などのディスプレイや、現地の街並みを切り取ったような外観も風情たっぷり。目でも舌でもベトナムっぽさを味わえるお店、旅行気分で訪れたくなりますね!

食べログレビュアーのコメント

『まず生ライムジュースと葱油をかけたナスの冷製、生春巻きでのんびりと。
ひとつひとつちゃんと丁寧に美味しい。

メインは「ブンボー」。
細い米麺をドライ仕立て。
底に溜まったスイートチリ風のソースを絡めながら。
上には揚げ春巻きと豚肉の甘く炒めたもの。
そうこれこれ。

内装も狭いけどスタイリッシュ。

向かいのカフェ、アレイキャッツさんも大行列。ちょっと離れた三久飯店も大行列。
祐天寺も若者たちが列をなす町になってきた。
ここもすぐに行列できそうだ』(てぃびきさん)

『肌寒い日だったので暖かいトマトと蟹の麺をセレクトしました。
辛味はなくテーブルの調味料で足りなければ調整出来ます、私はそのままで満足でした。ナチュールの白グラスワインが美味しく当たりでした』(@ayum_i_さん)

※価格はすべて税込

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:斎藤亜希 写真:お店から