気になって行ってみたら当たりだった2店
気になって訪れて楽しかったのが、1月20日、東長崎にオープンした「氵（サンズイ）」と、2月9日オープンの恵比寿「CARIBBEAN RESTAURANT SUNNY CAFE」です。
酒の肴がシンプルでもおいしい居酒屋
「氵（サンズイ）」の店主・鈴木淳さんは辻調卒業後（ちなみに同期は今年「RED U-35」でグランプリの山本結以さんだそうです）、名店「六雁」で修業。日本酒とナチュラルワインに魅せられ、イタリアンや寿司店なども経験後、こちらで開業。熱燗とナチュラルワインを主軸にした居酒屋です。ターンテーブルでLPがかかっていたので、お好きなのかと思ったら、「いや、元喫茶店を居抜きで借りたらあったんです」と。“だるま”の愛称で知られる懐かしいサントリーオールドもたくさん並んでいて、「これも喫茶店の置き土産ですか？」と聞くと、それはご自身で購入したもので、70年代のボトルもあり、魅力を熱く語ってくれました。キャラクターは抜群です。料理は酒の肴中心でシンプルですが、これがうまいんです。あん肝とあおさのブルスケッタや、ホタルイカと里芋をネギ酢味噌で和えたものなど、熱燗にぴったり。
締めのカレーはさらに美味。いつの日か“東長崎の奇跡”と呼ばれるようなお店になるのか、楽しみです。
多彩なメニューのジャマイカ料理
「CARIBBEAN RESTAURANT SUNNY CAFE」はジャマイカ料理店です。明治通り沿いで、行列の絶えない人気中華「coyacoya」の隣。有名なラッパー、俳優、ユーチューバーなどからの祝花が並び、只者ではない感満載でした。お昼は「ジャークチキンプレート」「ビーガンプレート」「スペシャルプレート」の3種。1,500円のスペシャルにしましたが、定番の辛いジャークチキン、甘めのジャマイカ風マッシュポテト、スパイスが香るライス、フライドポテト、ピクルスなどで構成された一皿は、まるで南インドのミールスを食べているような充実感。ジャマイカ人シェフの腕は確かです。ギンガムチェックのクロスが利いているジャマイカのリゾートのような店内は、夜も楽しそうで多彩なメニュー。パスタなどもありましたが「カリビアン料理はなんでもありなんです」とのこと。ひとりカウンターでワイン、といった使い方もOKです。
昼はベーカリー＆カフェ、夜はビストロ
2月14日、恵比寿にオープンしたのはベーカリーカフェ&レストラン「繁邦」です。オーナーシェフは高円寺の人気ベーカリー「しげくに屋55ベーカリー」（一時休業中）のご子息で、元「sio」の青木虎太郎さん。9時から15時まではベーカリーとカフェ、午後5時からはアラカルトのレストランになります。
パンを購入しましたが、高円寺時代からの名物という「まるパン」、和栗の甘さがたまらない「和栗とゴーダチーズのフォッカッチャ」、温めるとよりスパイシーな「クルミといちじく ブラックペッパー入り」など、やわらかいパンからハード系まで高レベルのおいしさ。オーナーシェフやお母様、スタッフのかもし出す雰囲気もよく、早めに夜に訪れて来月ご報告したいと思います。
