今回はおまかせの中から3品ご紹介

おまかせ料理は8,000~10,000円程度とその日のメニューによって異なる。

まずは前菜から。自家製リコッタチーズ、吉野の柿、生っぽい生ハムに赤パプリカのムースを包んだものをモナカでサンド。手で持って味わえ、フォルムもかわいいメニューだ。「お皿に盛るとムースなどが残ってしまうので、丸ごと食べられないかと考え、モナカで挟んでみました」


次はパスタ。明石のシンイカと墨を練りこんだタリオリーニ。「今の若い人ってあんまりイカ墨を食べないんですよね。他にはない風味があっておいしいですよ」(アラカルトの場合は1,800円)


メインはレンズ豆を添えたカイエット。豚足や豚の耳、肩ロースのミンチや香味野菜を網脂で包んで熟成。提供前に焼き上げた。フランス南部の郷土料理だ。(アラカルトの場合は3,000円)


どの料理も素材が活かされながらひと工夫ある、ほかにはないものばかり。聞けば「クロ・ド・ミャン」で名物だった焼きそばや焼きめしが出されることもあるそう。

ワインもスタイルに合わせて

料理を受けとめるワインについては「比較的軽やかなものが多いです。8割が白。赤も重いものはありません。イタリア産も多く、カナダワインも扱っていますよ」と話す。料理だけでなく、人やその時々に合わせてワインはもちろん、時にはハイボール、レモンサワーなども合わせる。

左から、カナダ・ナイアガラの赤(トーズ、カベルネフラン)9,600円、北部イタリアの白(チンクエ・テッレ、ボスコ)9,700円、アルザスの白(コート・ド・ルファック、リースリング)8,400円

基本はおまかせコースの予約を。遅い時間はアラカルトでも楽しめるそう。「ワインを飲んで季節のおいしいものを食べて。とにかくおなかを空かせて、訪ねてみてほしいです。日・祝は16時から開いていますよ!」

※価格はすべて税込です。

撮影:東谷幸一
取材、文:木佐貫久代