台湾から上陸のクラフトビール&台湾屋台料理、恵比寿のミャンマー&雲南料理店

台湾料理とクラフトビールバー

「シーシートウキョー」 写真:大木淳夫

アジア・エスニック系では11月2日、代々木に台湾料理店「シーシートウキョー(嘻嘻東京)」がオープンしました。台湾・台北市のクラフト・ビール・バーが上陸です。ただ、台北では肉じゃがなどのおばんざいと日本のクラフトビールのお店だそうで、まるで逆のパターンをこちらでは展開。コンクリート打ちっぱなしの店内には台湾を中心にしたクラフトビールのタップが12。日本初上陸のブランドもあるそうです。料理はおなじみルーロー飯や葱油混ぜ麺、台湾風フライドチキン、ルーウェイの他、マニアックな台湾料理も。ビールが進みます。

ミャンマーの国民食を楽しめる

「AUTHENTIC YUNNAN BURMESE CUISINE 95YOOYA」 写真:大木淳夫

ちょっと珍しいのが10月23日、恵比寿にオープンした「AUTHENTIC YUNNAN BURMESE CUISINE 95YOOYA」です。ミャンマーと中国・雲南料理のお店で、95はミャンマーの国番号、YOOYAはビルマ(現ミャンマー)の伝統という意味とのこと。ミャンマー北部と雲南地方は隣接していて、その地方料理になります。ラペットゥという、発酵茶葉や揚げ豆の入ったビルマの伝統的サラダや鶏肉、砂肝、ハツをトマトと玉ねぎで炒めた雲南宮保鶏丁、ミャンマーの国民食といわれる麺、モヒンガーなどを、木を基調としたカフェ風の店内でいただけます。ミャンマーのスタッフのみなさんが、家族的でいい雰囲気でした。

中目黒の立ち食いカレーと下北沢の間借りパスタ

有名カレー店が監修

「魔皿カレー」 写真:大木淳夫

カジュアルなところでは11月6日、中目黒に「魔皿カレー」がオープンです。立ち食いキーマカレー専門店で、有名カレー店「ボンベイ」が監修しているようです。駅の改札から信号を渡ってすぐの山手通り沿いなんですが、元ケバブ屋さんだったそうで、3人並べば満席状態でしかも屋外、カウンターの幅はわずか20センチほど。なかなか無いシチュエーションで楽しくなります。メニューは白・黄・赤と辛くなっていき、さらに特製の玉・魔もあります。白こと、“ゆるキーマのマイルドカレー”をいただきましたが、和風出汁とスパイスが絶妙で、あとを引く旨さ。クセになりそうな味です。

スープのように飲み干せるスープパスタ

「シモキタ洋麺店」 写真:大木淳夫

もう一店、間借りパスタ店も誕生です。10月23日、下北沢にオープンした「シモキタ洋麺店」。バー「hanabi」の間借り店舗で11時から営業なのですが、早くも行列ができるほどの人気。間借りカレーではなく、パスタって珍しいなと思ったら、吉野家系列の(株)シェアレストランのマッチングサービスを利用しているんですね。パスタはあの有名な「IVOホームズパスタ」の「絶望のスパゲティー」のようですが、あれほどガーリーでも濃厚でもなく、トマトの酸味が利いていて思いのほかあっさりとした味。“ソースがうまいスープパスタ”を標榜していて、確かにスープのように飲み干してしまいました。ちなみにパスタは130グラムと、絶望より10グラム多いです。

ついにオープンした「麻布台ヒルズ」とお知らせ

今月の締め切りには間に合いませんでしたが、11月24日、神谷町についに「麻布台ヒルズ」が開業しました。内覧会にうかがいましたが、なかなか一度では理解できない広さと複雑さ。私が数えたところ、飲食店は全109店。そのうち24日にオープンしているのが48店。今後、11月2店、12月5店、1月34店、2月7店のオープンが予定されています。気になる新店、来月の連載でお届けできればと思います。

最後にお知らせです。12月8日、私が編集長を務める「東京最高のレストラン2024」が発売となります。果たしてニューオープンの中で19店しか選ばれない「今年の注目店」に、今までこの「新店アドレス」でご紹介したレストランは何店入っているのか? よろしければどうぞご覧ください!

※価格は税込。

文:大木淳夫、食べログマガジン編集部