目印は鯉の暖簾!

鯉の絵にしたのは幼少期のあだ名が小泉の「こい」が所以

恵比寿の「小泉料理店」は22歳で料理の世界に入り、フランスのブルターニュ、ニース、ボルドー、パリのレストランを巡り、正統派フランス料理から中国料理、日本料理、角打ちビストロまでの経験を活かした店主、小泉洋さんのフレンチベースのジャンルレスな料理が人気を博し、看板もないのにいつも賑わいをみせていました。ところが今年の10月1日から突如、大きな鯉の絵の暖簾がかかり「食堂小泉」として生まれ変わったのです。

厨房は新しいガス台や食洗機も入りリニューアル

内装は以前と変わった様子はありませんが、料理人が増えています。聞けば実弟の裕さんが、腕をふるっていた葛飾の老舗焼鳥店を離れて一緒に店を盛り上げてくれることになったそう。そもそもなぜリブランドすることになったのか問うと、コロナ禍で長時間かかるコース料理の提供が難しくなったことがきっかけだったそう。

心境を語る店主、小泉洋さん

また自身も年齢を重ねて和食がしっくりくるようになり、元々はアラカルト営業だったこともあり、好きなものを好きなだけ食べてもらいたいと1年ほど前から和食をベースにした居酒屋料理にスイッチすることを考え始めていたところ、タイミング良く裕さんが退職できることになったので思い切ってリブランドを決意、「食堂小泉」として第2章をスタートさせました。

兄弟ならではの阿吽の呼吸

手書きのメニューには今までなかったお刺身や天ぷら、お浸し、きんぴらなど居酒屋定番料理を中心に、残して欲しいとの声が多かった「鴨焼売」や「茹でフェーブ」は健在、フランス料理人ならではの「蝦夷鹿のロースト トリュフソース」や「スープポワソンカレー」などと多彩。“食べたいものがきっとある”ラインアップです。