教えてくれる人

プリン王子・池畑孝資

年間800食以上プリンを食べ、プリン王子として活躍する会社員。全国津々浦々食べ歩いたプリンをInstagramなどで発信している。メディア出演も多数。

プリン王子の愛しのプリン

突然ですが、皆さんはプリンと聞くとどんなものを思い浮かべますか? レトロな雰囲気漂う喫茶店の硬めのプリンでしょうか? それとも、お家でゆったりと楽しむぷるぷる食感の市販プリンでしょうか? いずれにしてもプリンは日本で親しまれているスイーツに位置づけられていると思います。コンビニ、スーパー、カフェなど、至るところでプリンが楽しめる世に僕たちは生きています。愛されてますね、プリン!

そんな日本人から愛されているプリンですが「カフェに行ってまでプリンは頼まないかな」という方も一定数います。僕はカフェのプリンを食べて「プリン沼」にどっぷりハマったこともあり、多くの方にもっとプリンを知ってもらいたいです。カフェのプリンの魅力を体感してもらいたい! そして、より多くの方がカフェのプリンに興味を持ってプリンを食べるようになることで、新規出店するカフェや現在プリンを扱っていないカフェが「どうやら巷ではプリンがはやっているらしい」「プリンをうちでも扱おう」となり、結果として全国どこに行ってもおいしいプリンが食べられる世の中になっていくこと(これをプリン補完計画と呼んでいます)の一助になればいいなと思っております。

やや、いいえ、かなり脱線しましたが、これを読んだ後についプリンのことを気にしてしまう。そんな風に思っていただけるよう一打入魂で書いてまいります。

こんなプリン見たことない! まんまるな見た目がインパクトありのシン・プリン

学生で賑わう十条仲通り商店街に佇む「十条珈琲」

埼京線十条駅。昭和のお店が多く残る下町の雰囲気が漂う一方で、東京家政大学、帝京大学など多くの学校施設が点在し学生たちで賑わう街という側面も。そんな、十条仲通り商店街のメイン通りから1本路地に入った先にある爽やかなブルーの外壁が印象的なカフェが、2022年2月2日にオープンした「十条珈琲」です。

店内には、理科の実験を思い出すようなフラスコが並んでいて目を引きます。実は、こちらではサイフォン式コーヒーが楽しめるのです。サイフォン式コーヒーはフラスコ内の水を沸騰させ、気圧の変化を利用してお湯を移動させながらコーヒーを抽出する抽出法。漏斗の中でコーヒーの粉とお湯を一定時間浸すことで香りがしっかり立ち、柔らかくすっきりとした味わいを楽しむことができます。

東京には多くカフェがありますが、サイフォン式コーヒーが楽しめるのは個人店では数えるほど。

今回いただいたのは浅煎りのエチオピアのニュークロップ(新収穫品のコーヒー豆)750円。一度口に含むとフルーティーな味わいが口いっぱいに広がって本当にコーヒー?と思うほど。後味もすっきりとしていてすっと身体に染みわたるんです。これはおいしい!