食べログ グルメ著名人」で渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める小宮山雄飛さんに、東京の“料理がおいしい酒場”を教えてもらう連載! 第19回は、タン好きが集まる焼肉店「たん清」待望の2号店となる「秋葉原 炭火焼肉 たん清 湯島天神下店」のおいしいポイントを教えてもらいます。

【東京メシうま酒場 vol.19】「秋葉原 炭火焼肉 たん清 湯島天神下店

食べログ 焼肉 TOKYO 百名店」にも選ばれている、秋葉原の予約が取れない超人気焼肉店「たん清」が湯島に2号店を出したというので、とにかくお腹を空かせて向かいました(その理由はすぐに明らかになります)。

湯島のビルの地下、決して目立つ外観ではありませんが、店先には開店直前からオープンを待つ予約のお客さんがちらほら、人気がうかがえます。

かなりの大箱で広々とした店内。一席一席に余裕があるのもうれしいです。そしてこの広い店内が開店と同時にどかーっといっぱいになるからすごい!

壁に貼られているお肉のメニュー

種類がそこまで多くない分、むしろ一つ一つの肉への自信を感じます。こういうストロングスタイルのメニューっていいですね!

そしてなんといってもこちらでは店名にもなっているタンが外せません! ということで今回は、たん清のタンを全制覇したいと思います。

「上タン塩焼き」

タンとお肉を一通り注文すると、まず出てきたのが、こちらのお店の本丸ともいえる「上タン塩焼き」2,970円。値段的にも一番お高いメインメニューをあえて一番最初にもってくる辺りがまた直球勝負の潔さを感じます! そして、この量!

お肉が来た時に思わず店員さんに「あれ、お願いしたの1人前ですよね?」と聞いてしまったほど、とにかくすごい量なのです。カップルなんかで2人前を注文するお客さんにはお店の人が「まず1人前食べてから追加してはどうでしょう?」とアドバイスをするというのも分かります。

さっそく焼いてみると、肉汁がじわじわと表面に染み出してきて、見るからにおいしそう。

厚みがしっかりあるので、外側をしっかりめに焼いても、中のレア感が分かります。

ネギを巻いていただきます!

これはもう、今までのタン塩は一旦忘れてください! 噛み応えがすごくて、まるでステーキを食べているよう。味もあっさりとしているのに、しっかりと肉の旨みを感じます。1枚のタンなのに満足感が半端ないです!

「ネギ塩タン焼き」と「タンシタ」

続いて「ネギ塩タン焼き」1,540円と「タンシタ」880円。上タン塩に比べれば薄切りですが、それでも他店の一般的なタン塩と比べてしっかりとした厚みがあります。

ネギはアルミ皿に入っているので、タンを焼いている横で火にかけておけば、少ししんなりとしておいしくなり、火に落ちる心配もありません。タンをおいしく食べるための細かい工夫がこんなところにも。

たっぷりのネギを巻いて食べると、溢れる肉汁を吸ったネギがまた最高。普段の焼肉では前菜的に食べることの多いタン塩ですが、こちらではしっかり主役級の存在感。味も量も大満足です。

「味噌タン焼き」

続いてタンメニュー、ラストは珍しい「味噌タン焼き」1,540円。

表面に塗られた味噌が、焼くことで香ばしくなって、あっさりしたタンに良い風味を加えています。これは完全にお酒に合うやつです。

「ヴェデット」

クラフトビールはベルギーの「ヴェデット」880円。タンにベルギービール、実におしゃれな組み合わせですが、フルーティーな味わいがタンに合って最高。

もはやタンだけでも完全に満足なのですが、負けじとおいしいのがホルモン。「上レバー」880円、「上ミノ」1,320円、「上ハラミ」1,650円、どれも肉厚で焼く前の状態からすでに新鮮さが伝わってきます。

「上レバー」

つやつやプリップリの上レバー。このままいきたい!!ところですが、そこはちゃんと表面を炙りましょう。

上ハラミはしっかりした噛み応えがありつつも硬くなく、赤身のおいしさをしっかり味わえる一品。ご飯にもお酒にも合う、これぞ焼肉!という王道のおいしさです。

と、タン全種とホルモン系も楽しんだところで、実は最後に隠しておいたものが。実は、最初の上タン塩を2枚だけ焼かずに取っておいたのです(笑)。

思わず2人前かと疑うほどの量だった上タン塩。やっぱり最後は上タン塩で締めたい!と思い、こっそりと(誰にこっそりか分かりませんが)残しておいたのです。

色々なお肉を食べた後でも、やっぱりこの上タン塩のおいしさは格別。肉の厚み、肉汁、しっかりした肉質と柔らかさのバランス、どれをとっても絶妙で、メインのお肉として十分な存在感。

タンに始まりタンに終わる、これぞ最高の焼肉体験でした!

※価格はすべて税込

撮影:GENIUS AT WORK

取材:小宮山雄飛

文:小宮山雄飛、食べログマガジン編集部