〈極上の朝食〉
風が気持ち良かったり、お天気が良かったり……そんな心地の良い朝は、レストランやカフェなどで朝から外食しませんか? 朝においしいものを食べたら、それだけで幸せな一日です。食べログの検索ではなかなか見つけにくい、おいしい朝食を食べられるお店をグルメ著名人の方々に教えていただきました!
教えてくれる人
高橋 綾子
フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレスとして従事した中で肥えた“食”へのこだわりは、その後の素晴らしい人々との出会いと相まっていつしか人生そのものに。その間に培った食のデータと人脈を武器に“喜ばれるレストラン”の発掘に勤しむ日々。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Q. おすすめの「朝食」が食べられるお店とおすすめメニューを教えてください
A. 「刻々」の朝を愉しむ朝ごはん(7,500円)です
「鮨 心白」の1階にあり、何を隠そう、大将の石田大樹さんがオープンしたお店です。「鮨 心白」で納豆を発酵させていることと、魚、海苔、米など使う食材が朝ごはんとかぶることから、すべてにこだわった朝食を作ったらおもしろいと思って始めたそう。
はじめは「鮨 心白」のビフォー&アフターに使えるバーをオープンする予定だったので内装は完全に“夜仕様”です。でも、ゆったりとして座り心地の良い椅子と広々としたカウンターはこの朝食にはぴったりの空間。おひとりさまも多く、朝から良いご縁があることも。
食のことで知らないことはないのではと思うくらい、ものすごい探究心のある石田さんが作る朝食は「白湯」から始まり「炭酸水or天然水orかぶせ茶」「トマトジュース」「朝採れ野菜」「作りたての豆腐」「蒸し卵と目玉焼き」「八寸」「自家製納豆」「魚料理」に「羽釜で炊いたごはん2種と自家製辣油」「味噌汁」「漬物」「抹茶」「デザート」となり、一番茶を使った「ほうじ茶」で締めくくるのですが、それらすべてが最高の食材を最高の調理法で作った“究極のひと品”なのです。ご飯のお供がおいしすぎてお代わりの連続。気づけば1時間半も経ちお腹はパンパンです。
朝食で7,500円!と思われるかもしれませんが、これだけの食材を揃えて手間暇をかけた料理と、その食材のことや食についての幅広い知識を楽しくわかりやすいように話してくれる石田さんの講座が加わり、かけがえのない時間を過ごせるとあらば納得するはず。騙されたと思ってぜひトライしてみて。きっと忘れられない朝食となることでしょう。
朝食のスタートによってバータイムも徐々に利用できるようになりました。バーでは“日本”をキーワードにしたアルコールとノンアルドリンクに「究極のシャルキュトリー」や「石田さんのローストビーフ」などの食事も楽しめます。どうやら夏にはランチタイムもオープンし「知られざる魚ちらし寿司」が登場するかもという噂もあり、まったく目が離せません!