目次
池川義輝氏のおすすめ4軒
池川氏に行きつけの店を挙げていただいた。立ち飲みワインバーにもんじゃ焼き店、イタリアン、そしてアナログレコードの音楽が楽しめるバーと幅広いジャンルだ。店主の個性やカラーがしっかりと感じられる店が好きだという池川氏。今回紹介してくれたのも主にそんな店なのだという。
ディナーのおすすめ①wine stand SAMI
池川氏おすすめの1軒目は「wine stand SAMI」。立ち飲みのワインバーで、こぢんまりとしていながらもエネルギッシュな雰囲気に満ちた店だ。

ここで焼鳥に合うワインに出合ったことが、その後も店に足を運ぶきっかけになったという池川氏。「この店は他ではあまり見かけないジョージア(旧グルジア)産ワインを置いているんです。その中の『オレンジワイン』と呼ばれる琥珀色のワインが、焼鳥とすごく相性がいいんですよ」。この出合いをきっかけに、池川さん自身も鳥しきでジョージア産ワインを置くようになったという。

wine stand SAMIにはフードメニューも30種類以上ある。揚げ物のほか、前菜や煮込みなど手の込んだ料理もあり、選ぶ楽しみがある。ちなみに池川氏のお気に入りはハムカツなのだそう。

・ハムカツ、ステーキ他 予算:~4,000円
ディナーのおすすめ②月島もんじゃ もへじ本店
「東京の下町育ちの僕にとって、もんじゃ焼きは焼鳥と並ぶソウルフードなんです。もし焼鳥屋になっていなかったら、もんじゃ焼き屋になっていたかもしれないくらい」と話す池川氏は、家でも作って小分けに冷凍し、好きな時に食べるというほどのもんじゃフリーク。

そんな池川氏が、数あるもんじゃ焼き店の中から「月島もんじゃ もへじ本店」をおすすめする理由。それは新鮮でいい海鮮素材を使っており、だしにもこだわっていること。何しろこの店は、豊洲市場にある創業約150年の水産仲卸の直営店なのだ。もんじゃ焼き以外のメニューも充実しており、季節によって変わる旬の海鮮料理は、市場で目利きされた逸品を目の前の鉄板で調理してもらえる。もんじゃ焼きの文化や伝統を大事にしながら、新しいメニューにもチャレンジしているところが、この店が好きな理由のひとつなのだという。

池川氏のお気に入りは「五目もんじゃ」。子どもの頃に食べていたもんじゃ焼きを思い出すそうだ。「もんじゃ焼きって、目の前で焼くライブ感がまた楽しいんですよね」

・五目もんじゃ、明太子もちもんじゃ、他 予算:~4,000円
ディナーのおすすめ③イル バロンドーロ(IL BALLOND'ORO)
さて3軒目のおすすめは「イル バロンドーロ」というイタリア郷土料理の店。ワイワイと賑やかな雰囲気で、まるで異国に来たかのような気分を味わえる。

そこで出される料理には、池川氏と同じように「お客さまに満足してほしい」というご主人の思いが感じられるという。

「料理は大皿で、しっかりとした味つけです。何種類も頼んでシェアするのも楽しい。疲れた時や、ご褒美においしいものを食べたくなった時に行きたくなる店なんですよね。カジュアルで気どらないところがすごく好きです」

・黄金リゾット、黒トリュフのスクランブルエッグ、牛ハチノスとギアラのトマト煮込み他 予算:~8,000円
ディナーのおすすめ④BAR ROTA(バー ロータ)
最後に紹介するのは恵比寿にあるバーだ。もともとバーがすごく好きだという池川氏。「BAR ROTA」は他の店に行った後、最後にゆっくりと一杯楽しみたいときに行く店だ。

「バーの一番の魅力って、その店の店主の雰囲気なんです。ここの店主は目配り心配りが利いていて、すごく居心地がいいんですよね」

池川氏はさらにこう話す。「こういうこぢんまりとしたカウンターの店で、店の主の表情や動きを見るのが好きなんです」。アナログレコードのジャズがかかり、静かな時間を楽しめる店だ。

・生ハム&サラミ、ミックスナッツ他 予算:~3,000円
※価格はすべて税込です。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染対策を実施し十分にご留意ください。
※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
取材・文:千葉深雪(フリート)